東部国境で続く地雷除去活動
2017年04月09日付 Hurriyet紙


トルコの東部国境では1年間、感熱機器による地雷除去作業が行われている。ウードゥルでは、南アフリカの地雷除去作業員がこの仕事を行っている。農業をやめ、地雷除去の仕事を始めたフェルハト・デミルさんに対し、村では、映画「怖いもの知らずの臆病者(Korkusuz Korkak)」で演じたケマル・スナルが命を吹き込んだ「爆弾のミュライム」という呼び名を付けられた。当初は怖がり、地雷除去業から距離を置いていた村人たちにとって、今では新たな生活の糧となっている。

アール山の麓にある果てしない土地を見ている。見ることはできるが、行くことはできない。アルメニア、イラン、そしてナヒチェヴァン国境の交わるこの地は、地雷原だからだ。国境の治安を確保するため1984年から1999年の間に公的機関によって埋められた地雷は、トルコで約3億1300万平方メートルの土地を占めている。この1年間、EUとトルコの融資とUNDP(国連開発計画)の協力で、東部国境の地雷地域の除去のため綿密な作業が行われている。ウードゥルでは去年の6月以来10万平方メートルの土地で9000個を超える地雷が除去された。では、地雷はどのように除去されるのか?これを見るため、我々は作戦の心臓部、ウードゥルへ向かった。

■除去チームには80人のトルコ人

この仕事をやっているのは、南アフリカのMECHEM社とトルコの協力会社であるアルタイ防衛産業だ。200人以上の南アフリカ人作業員が働いている。専門家らはウードゥルでの作業を次のように説明している。
「地雷の場所を見つけるのは困難だ。アール山の火山構造にも驚かせられる。もちろんさらに雪もある!我々は雪に慣れていない。」天候の条件のため地雷探知は6ヶ月だけしか行うことができない。探知機で行われる不安定な調査の後、地雷が地面の下から取り出される。このような状況になると、多くは農業に従事している地域の人々にも新たな雇用の機会が生まれた。地雷探知の専門家だ…。チームには80人のトルコ人がいる。彼らは600~700ドル(2,250~2,600リラ)の月給を得ている。

■地域を見ると悲しくなった

このチャンスを活かしたうちの1人が、地雷地域から3kmの距離にあるギョデクリ村のフェルハト・デミルさんだ。53歳のデミルさんは新たな仕事について、「元々は農家でした。この地域を見ると悲しくなっていました。近付けず、動物たちが殺されました。去年地雷除去作業員としてこの仕事に志願しました。最初は村の人々に反対されました。今では私を『爆弾のミュライム』と呼んでいます。私の後、170人がさらにこの仕事に志願しました」と説明した。デミルさんは、土地で地雷を探す際、近くのカラコユンル郡から来たヴェダト・アルムさんとともに行動している。アルムさんは約1年間地雷原で保健官として働いており、次のように話す。「以前は病院で働いていました。最初は不安でしたが、今ではとても光栄に思っています。地雷捜索は楽しいですがアドレナリン値が高くなります。私たちは地雷を探す同僚たちを信頼しています。彼らも私たちを信頼しています。お互いに信頼をおいているのです。」

■1つの地雷は1人の生命

地雷は年月が経つと雨や地すべりによって場所が変わる可能性がある。このような状況で、地雷探知の専門家の補助として特別な犬も走っている。南アフリカのパスポートを持つ30匹の地雷探知犬がすでにアール山の麓で暮らしている。ヴェンガはこのうちの1匹だ。6歳のヴェンガは、トルコにやって来る前は南アフリカの空港で働いていた。ここでの勤務は朝4時に始まる。4種類の地雷探知犬が20分間隔で働いている。爆発物のにおいを感知すると合図としてその場所に座る。ご褒美は、プラスチックのボールでの遊びだ!紐の端をトレーナーが持っている。ヴェンガのトレーナーは南アフリカ人のフレッディ・ムシャンダナさんだ。ムシャンダナさんは、「およそ30年間この仕事をしています。私たちが1つ地雷を除去するごとに1人の人間の生命が救われます。犬たちのことも大好きです」と話す。アフリカと比べてウードゥルでの職務は簡単で安全だと話、笑いながら次のように説明した。「ウードゥルの人々は、最初は私たちのような黒人を見ると驚いていました。その後、集まって見ながら慣れました。今ではいつも写真を撮ってくれとは言われません!」

■補足

「爆弾のミュライム」は、1979年に撮影された映画「怖いもの知らずの臆病者」でケマル・スナルが演じたキャラクターの名前だ。ある会社でデスクワークに就いていた貧乏な男であるミュライムは、家賃さえ払えなかった。同僚に打ち負かされ、家主に家から追い出される事態に直面したミュライムは、ちょうどこの時期に死に至る病に侵されていると知る。医師に余命6ヶ月であること、余生を望むように過ごすことを助言される。突然変わったミュライムは、同僚と雇用主に打ち負かされる一方で、自分が雇用主であるかのように振る舞い始める。広場に置かれていた爆弾でおもちゃのように遊んでいるとそれが爆発したため、爆弾のミュライムの呼び名を付けられる。

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:42445)