首相辞表提出?―今後の政局シナリオ
2017年04月24日付 Cumhuriyet 紙


大統領制を想定した憲法の改正案が国民投票で可決されたことを受けて、公正発展党(AKP)の今後のシナリオが話され始めた。

ビナリ・ユルドゥルム首相が政治的敬意を払って先週エルドアン大統領へ「党首」辞表を提出したといわれる。AKP通常大会が2018年に行われるとのユルドゥルム首相の発表にもかかわらず、空気は変わった。アンカラで語られる他の話題は、政党で新たな「ダヴトオール危機」、政党内に2人の党首が再び存在しないようにするために、AKPは5月20日~21日、臨時党大会を召集する。エルドアン大統領は、2019年を待たずに党首の座に就くであろうというのだ。

■党首が2人にならないように

ANKA通信が入手した情報によると、ビナリ・ユルドゥルム首相は、先週エルドアン大統領へ、「この制度の名前は、同時に政党に所属する大統領制度である。この過程で、あなたが党首となることに何の障害もない。私は党首職を辞する準備ができている。よろしければ、すぐに臨時党大会を召集する」と話したといわれる。このプロセスの必要性に注目するAKP所属幹部らは、「国民投票で憲法改正が可決された。エルドアン大統領が党首となることに何の問題もない。二人の党首が存在ししないために、これは必要なことなのだ」と見解を明らかにした。

■ダヴトオール大会モデル

エルドアン大統領も、ユルドゥルム首相の提案を前向きにとらえており、近いうちに臨時党大会を召集するよう指示したという。AKPでは、アフメト・ダヴトオール前首相の時と同様に、5月5日に臨時党大会の決定を行い、5月の20日もしくは21日にエルドアン大統領が正式に党首となるといわれている。

■5月5日に国会の決定が宣言される

AKP党首かつ首相であるユルドゥルムは、高等選挙委員会(YSK)の国民投票に関する最終結果の発表のあと、中央執行員会(MYK)と中央決定運営員会(MKYK)を集め、臨時党大会[を開くとの]決定を表明すると言われている。AKPが、5月5日に臨時党大会[開催]の決定を公表するといわれている。大統領がこの決定を変更すれば、AKPの通常党大会は2018年9月12日に行われる予定という。しかし、通常党大会となる可能性は低いとも言われている。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:42557 )