トルコ全土でギュレン派「影のイマーム」一斉捜査
2017年04月26日付 Hurriyet 紙

フェトフッラー・テロ組織(FETÖ)の影のイマームに関し、今朝81の県で始まり現在まで1,120人が逮捕された一斉捜査は現在も続いている。本紙の情報によると、国家諜報機構(MIT)と警察の共同作戦でFETÖのトルコ全土の「影のイマーム」のリストが得られたという。拘束者リストには7千人の名前が挙がっている。作戦は継続され、目標とする拘束者の数は7000人に及ぶという。アンカラ検察局によって進められている捜査では、4,672人に関して手続きが行われ、このうち1448人は以前FETÖ派として逮捕されていたことがわかった。

アンカラ検察局によって進められているFETÖ/PDY捜査の中で、組織の警察内にいる秘密組織に向け、警察総局密輸・組織犯罪局と共同で一斉捜査が行われた。

■現在までに1120人逮捕

トルコ全国81県で行われている一斉捜査には8,500人の警官が参加している。これに関しスレイマン・ソイル内相は、「法務省との合同捜査の中で、警察の中に残念ながら入り込み、我々の警察を外からコントロールしようとする、「影のイマーム」という、ほぼ別の警察組織を置こうとする、国家内の規則をまったく顧慮しない、この件で自身の予定・要求・主張を明らかにするある組織を、明るみにし、あぶり出し、崩壊させるための最も重要な一歩を、今朝法務省とアンカラ検察局は81県で一斉捜査を行い開始した。これは現在もまだ続いている。これまで72県で、1,009人の「影のイマーム」を逮捕した。これは、トルコ共和国にとって大切な一歩である」と述べた。

最新の情報によると、現在まで1,120人が逮捕された。

アンカラ検察局の発表では、FETÖに対する大きな一斉捜査が始まったことを明らかにし、「警察組織内にいるFETÖメンバーの民間の「影のイマーム」である人物を81県で千人逮捕することを決定した」と述べた。

この一斉捜査のコードは、4月15日にビナリ・ユルドゥルムが参加したテレビ番組で述べた発言の中に潜まれていた。ユルドゥルム首相は、FETÖに関する大変重要な確認が行われたと強調し、これがその後一斉捜査になるとのシグナルを与えた。

■目標拘束者数は7千人

本紙の情報によると、この一斉捜査の裏にはMITの情報がある。MITが情報を引き出した後に、携わる人数が限定され進められた捜査手続きに関し、今朝[捜査が]開始された。

MITと警察の合同捜査により、FETÖのトルコ内にいる「影のイマーム」全員のリストをあげた。このリストには7千人の名前が載った。今日まで、警察、もしくは他の政府組織内に隠れていた「影のイマーム」の名前を得ることができた。一斉捜査は間断なく続けられ、目標拘束者数7000人と、明らかにされた。

■検察:4672人に関し手続き、逮捕決定された容疑者のうち1448人はFETÖとの関係によって逮捕中

アンカラ検察局は、FETÖの警察組織内のメンバーの「影のイマーム」に向けた捜査の中で4672人に関して手続きを行った。このうち1448人は以前FETÖ容疑で逮捕されたことが明らかになった。逮捕者以外の残りの3224人に関し逮捕を決定し、現在まで1120人が逮捕したと発表した。

■逮捕者数が最も多かったのはイスタンブル

逮捕者数の最も多かった県はイスタンブルである。イスタンブル検察イルファン・フィダン局長の指示によって始まった一斉捜査で、580人に関する逮捕決定がされた。

■県別の拘束者リスト

イスタンブル
警察内部のFETÖメンバーで、民間の「影のイマーム」とされる580人の逮捕が決定された。この上、密輸・組織犯罪局と合同して、経済・密輸犯罪局チームとからなる約2000人の警官の参加した一斉捜査が行われた。417箇所に同時に行われた捜査では172人が逮捕された。捜査はまだ続いており、あと 218人の捜索が続いている。

アンカラ
一斉捜査の中心であるアンカラでは 警察総局組織犯罪撲滅局のチームによって158人が逮捕された。

イズミル
現在まで76人が逮捕された。

コンヤ
119人の拘束命令が出されている。検察の命令によって動いた県警察の密輸・組織犯罪撲滅チームは、拘束命令が出されている組織の「兄」として知られる容疑者の住所で今朝一斉捜査を行い、20人を逮捕した。逮捕者の中には、教師を免職となったある人物の、メディアに対し、「撮れ、よく撮ってくれ、きれいに撮ってくれ」との言葉が注目を浴びた。

クルクラーレリ
一斉捜査で、警察が自称イマームとしている4人の教師のうちM.Ç. とA.K.が逮捕された。逃亡した疑いのあるM.T.と S.T.の捜査は続いている。

ヴァン
36人の拘束命令が出ていることが明らかになった。今朝ヴァンで始まった一斉捜査では、5人の警官が拘束され、6人の容疑者は逮捕され、他の容疑者については捜索が続いている。

エディルネ
密輸・組織組織犯罪局チームの一斉捜査によってM.Tと N.Gが拘束された。

バトマン
教員1人と警官2人が拘束された。

カイセリ
県警察密輸・組織犯罪局チームによって40人が逮捕された。

アンタルヤ
FETÖ学校でイマームをしていたと確認された17人が逮捕された。

マニサ
県警察密輸・組織犯罪局チームは県で、公務員職から免職となった人物と民間人を含む計20人を逮捕した。

エラズー
教員や物理療法士6人の容疑者が逮捕された。

キュタフヤ
県警察局密輸・組織犯罪局チームは、県中心部で一斉捜査を12箇所で行った。その中で7人の容疑者を拘束した。5人の容疑者は今も捜索中。

アフヨンカラヒサル
12人が逮捕された。捜査の中で16人の拘束命令が出ているが、多くは以前に非常事態特別政令(KHK)により免職された元公務員であったとされた。逮捕された人の中には中小業者がいたことも伝えられた。

エスキシェヒル
県警察密輸・組織犯罪局チームが今朝拘束命令の出ている26人に対して捜査が行われた。その中で、FETÖの「影のイマーム」のうち大半が教員である17人が拘束され、9人が捜索中である。

ハタイ
78人の拘束命令が出された。県警察密輸・組織犯罪局チームが今朝確認された住所に捜査を行った。17人が逮捕される一方、拘束命令の出ている41人は刑務所におり、残り20人が捜索中であることが明らかになった。

ブルドゥル
拘束命令の出ている12人に対し警察総局チームによって同時一斉捜査を行った。8人を拘束し、4人を捜査中であることが明らかになった。

サムスン
サムスン市街、チャルシャンバ、バフラ、テルメ、19マユスとアイヴァジュック郡で行われた一斉捜査では、180人の警官が参加し、FETÖ/PDYの「影のイマーム」中で警察のイマームであるとされ、免職または停職とされた25人の教員が逮捕された。容疑者の家で行われた捜査で押収したデジタル情報やほかの証拠が確保された。この事件に関する捜査が広範囲で続いており、逮捕者数は増える可能性があると明らかになった。

カラマン
8人の拘束命令が出された。警察総局の行った一斉捜査で容疑者4人が逮捕された。捜査先の住所で見つからなかった4人の容疑者を逮捕するために捜査は続いている。

メルシン
メルシンでは様々な職業の17人の拘束命令が出された。警察総局が街の中心部とタルスス郡で行った一斉捜査では、容疑者のうちE.K、 A.Y、M.Ç、D.K、A.S、A.O、M.D、M.K.、M.H.が逮捕され、M.N.という名の容疑者はタルスス検察局の捜査によって拘束中なのが明らかになった。他の7人の容疑者の捜査は続いている。

エルズルム
68人の拘束命令が出された。この決定を受け市の様々な場所に一斉捜査を行ったエルズルム県警察密輸・組織犯罪局チームは、容疑者の一部を拘束した。市では、他の容疑者の逮捕に向け捜査が続いていることが明らかになった。

デニズリ
大半が教員である50人が逮捕された。

マラトゥヤ
40の住所で一斉捜査が行われた。捜査では17人の容疑者が逮捕される一方、容疑者の滞在先で行われた捜査では、テロ組織のシンボルを含む、多数のデジタル書類・材料が押収されたことが明らかになった。捜査では18人の捜索を続けているという。

ビレジッキ
FETÖの警察内での秘密組織メンバーとされた、警察官ではない6人が逮捕された。

アイドゥン
一斉捜査の中で30人が逮捕された。

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:42560 )