アルダハンで発見のロシア人軍人棺の主はだれ?
2017年04月27日付 Cumhuriyet 紙


アルハダンでマンション建設のために掘削作業が行われた際に見つかった棺が、ロシア軍人のものであると考えられている。棺は、カルス美術館へ送られ、保護された。

町のカラゴル街区で作業機によって掘削作業が行われたとき、上に十字架が描かれる棺が現れた。作業員たちはこのことを責任者に知らせた。この現場にやってきた警察は、発掘現場に保安措置をとった。発掘現場にやってきたカルス美術館の職員たちも、その場所で調査を始めた。埋まっていた棺を取り出した責任者たちは、その中にロシア軍人であるといわれるミイラ、朽ちたブーツ、コートがあったと述べた。

アルダハンで見つかった棺は、ロシア人将校ヴァスィリイ・ゲイマンのもののようだ。スプトニックがロシア史の記録について行った調査によると、アルダハンでマンション建設のための掘削を行っている際に見つかった棺がロシア将校ヴァスィーリー・ゲルマン(1823-1878)のものであろうと考えられている。

この棺は、ロシア人大佐ヴァスィーリー・ゲイマンのものである可能性がある。記録によると、ゲイマンは1878年4月13日にカルスでペストで病死した。その当時ロシアの軍事史では、アルダハンがカルスに付属する州として見られていたことがわかっている。

ロシア軍人であるといわれる棺の中のミイラは、検事局によって行われる調査のあとカルス美術館に送られると決められた。

カルス博物館長のネジメト・アルプは、この話題について以下のように語った。
「博物館局の二人の考古学者、アルダハン文化・観光局の職員の前で棺のふたが開けられた。棺には、おそらくロシア占領時代、つまり[ルーミー暦12]93年(1877-78年)戦争の後、1878~1917年の間にアルダハンがロシア占領下にある時代に、アルダハンにいた部隊のロシア人将校のものである服装・制服とともにミイラがあった。 棺の中にはほかの文化財はなかった。調査が終わったあと棺は検事局の指示で、警察職員の同行のもと、カルス美術館に送られた。調査によると、棺は長さ2メートル、高さ90インチである。上の蓋には十字架があり、将校のブーツなどはまったく古びていない。軍服を纏った、ひげのはえたロシア人将校だ。肩章には3つの星と、20という数字がかかれている。ロシア人将校は将軍の可能性もある。ロシア人将校のミイラがあった棺は封印され保護された。」

ロシアとトルコのメディアが大きな関心を示しているとしたアルプ館長は、以下のように続けた。

「ロシア通信社も連絡してきた。我が国のすべての報道機関も常に連絡してきている。棺の発見は話題となった。ロシア人将軍の棺を見たいという人もいる。まず最初に消毒し、清潔にしなくてはいけない。また必要な司法的処置が終わったあと、私たち総局の許可をもって公開し、展示を行うかもしれない。しかし、これには一定の手続きが必要であり、すぐになしえることではない。」

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( 翻訳者:庄原茉美 )
( 記事ID:42566 )