アンタリヤで飲酒規制?市長通達が波紋
2017年04月28日付 Hurriyet 紙


アンタリヤ警察局の公式サイトで「アンタリヤで周囲を不快にさせるような、屋外での飲酒が県知事府の決定により禁止された」との見出しで掲載された通達は、深刻な議論を引き起こした

<中略>

アンタリヤ警察局によって発表された通達についてコメントしたアンタリヤ商工会議所の会長であるダヴト・チェティン氏は「通達の内容に関して明確な情報は得られなかった。親愛なるアンタリヤ県知事とこの問題を協議するつもりだ。もちろん、この種の議題はトルコの観光業に被害を与える。この通達を、観光業の競争相手によって外国の新聞で繰り返し報道されかねない。我々も問題を調査する。これは新しい適用なのか、何が変わり、どのようなプロセスが経られるのかを見極めるつもりだ」と述べた。

■「ヨーロッパに説明しようと努める」

アンタリヤ警察局によって発表された禁酒通達に関してヒュッリイェト紙の特派員に話したトルコホテル経営者連盟の会長であるオスマン・アユク氏は「この問題についていくつかの制限があるのを知っている。すでに多くのヨーロッパの国々でもこのような適用がなされている。だが、なぜ再びこの議題が挙げられたのかということについて考えている。私はアンタリヤ県知事とこの問題について話す予定だ。ヨーロッパからも数多くの電話が寄せられ、禁止についての議論に関して私たちに尋ねており、私たちも説明しようと努めている。」

■知事による説明

アンタリヤ県知事府は、アンタリヤ警察局の「アンタリヤで周囲に迷惑をかける形の、屋外でのアルコールの摂取は県知事府の決定によって禁止された」という形式の通達に関して書面での説明をした。説明では次のように述べられた。「メディアとソーシャルメディアにおいて、アンタリヤ県知事府のある決定に関して極端な形での報道とその共有がなされている。上記の決定が私たちの街でアルコールが消費される場所(ホテル、バー、パブ、認定施設など)に対する整備を全く含んでいないにも関わらず、『アンタリヤでの観光産業を終わらせる決定』、『飲酒を禁止した決定』、『自由を制限した決定』のような印象操作と、真実を反映しない報道がなされた。ニュースで伝えられたことに対して、上記の決定は、平和と安全、公衆の健全性の創出、犯罪の発生の抑止、行われた犯罪の発見を目的として採択された。知事府の決定は、町で暮らす人々と、休暇を目的としてやってくる国内外の観光客が不快な思いをせず、町の歴史と自然の美しさと町の建築物が守られ、国民が平和と安全の中で日常生活を送ることができる環境が確立されるようにということを目的としている。

トルコの観光産業の主要都市であるアンタリヤをはじめ、世界中のすべての場所で観光客は、自らとその周辺が不快でないこと、安全であることを望んでいるを皆様にご理解いただきたい。この美しい街がトルコの名において担う使命、観光産業の面からもたらされる重要性とその他の意味を認識し、必要なことを実行する行政という理解の枠組みにおいて既存の法律における改正に照らし合わせ、上記の決定が、禁止ではなく、私たち人間が迷惑をこうむらない環境で、また自由に生活することができるという目的をもっていることを何度も強調することを望んでいる。

また、決定ですべてが明らかになるにもかかわらず、『アンタリヤで観光産業を終わらせる決定』、『飲酒を禁止する決定』のようなタイトルとともに報道されたことはジャーナリズムの倫理の面から正しいとは思えないと表明する。」

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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:42568 )