「人民動員部隊」:戦場を移動
2017年04月30日付 al-Hayat 紙

■「人民動員部隊」は戦場をシリア国境へ移動

【バグダード:フサイン・ダーウド】

イラク治安部隊は、「ダーイシュ」(イスラム国) の防衛線を突破し、北部に戦線を築くというモスルにおける作戦行動に関し、ティグリス川に面したモスル旧市街でダーイシュを包囲する作戦に変更した。

さらに、「人民動員部隊」指揮官が述べたところによると、西はシリア、南はアンバール県とモスルを結ぶ交通の要衝としての役割を果たしているハダル町を奪還した後、同指揮官の部隊はシリア国境に移動するという。なお、ハダル市の南西部には「フラート州」が占拠しているキム町がある。

またモスルの上級士官は本紙に対し次のように述べた。同部隊は、「戦場における作戦の一部変更を計画しており、人間を盾にして旧市街に隠れているダーイシュの戦闘員たちに対し決定的な攻撃を与える準備をしている。部隊はムシャイラファ地区とハラマート地区、7月17日地区を始めとする北部地区一帯に新たな前線を築く予定である。衛生地区、革命地区、農業改革地区から成る西部地区から進軍を続けている。しかしその一方で、連邦警察部隊と緊急対応部隊は、ヌーリーモスク近くでダーイシュに最も近い拠点から南部に展開している」。

また、上級士官曰く旧市街における作戦は民間人に対する懸念から中止されており、「有志連合の戦闘機と部隊は、封鎖されている地域の住民から軍司令部に届く重要な情報に基づき、ダーイシュの拠点を正確に爆撃している」。

さらに、連邦警察の部隊長シャーキル・ジューダ少佐は昨日の声明にて次のように述べた。「ロケットの爆撃に包まれる中、部隊はバーブ・ジャディード回廊とカディーブ・バーン回廊からヌーリーモスク周辺に向かっている」「我々の管理下の戦闘機はハダバ・ミナレット近くのダーイシュの兵舎を狙い、12の活動中の兵舎を破壊し、30人のテロリストを殺した」。

(後略)

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( 翻訳者:髙見佳 )
( 記事ID:42584 )