CHPバイカル元党首「クルチダルオールは席を譲るべき」
2017年05月01日付 Cumhuriyet 紙


共和人民党(CHP)のアンタルヤ選出議員デニズ・バイカル氏は、アフメト・ハカン氏の番組「中立地帯」に出演し、CHPが全党員と会議を開いて大統領候補を選出し、選出された者をCHP党首にするよう呼びかけた。

デニズ・バイカル氏は、クルチダルオールCHP党首と行った緊急会談に関して発言を行った。バイカル氏は、会談は自ら要求したと述べた。

バイカル氏の発言の冒頭部分

「要求は私からした。トルコとして私たちは新たなポイントにいる。政党としても新たなポイントにいる。私はこの過程をとても注意深く観察しようと努めている。トルコが新たな政治的段階に突入し、独裁の段階へと流れていくことが明らかになった瞬間から観察している。新しい構図が生まれ、これをよく読み解く必要がある。しなければならないことと絶対にしてはならないことがある。私はこのことを説明したいと思っていた。党首殿とも「一度面会しましょう」と話していた。私は世間に自分の考えを伝える前に、党首殿にも伝えておくべきだった。私たちはトルコについて話し合った。(デニズ・バイカル氏が最後の賭けに出たという主張について)この問題は当然語られなかった。こんなことがあるのは正しくない、あるべきではない。後で話せば分かってもらえることだろう。私たちはロードマップとなる会談をおこなった。ケマル氏との会談の理由は、大部分がもちろん国民投票の結果のためだった。

■無印票問題

印のない投票を合法とする考え方。さらに不平が訴えられることなく、選挙はこのようにも行うことができるという考え方はあってはならない。この起こってしまった不正は結果を明らかに変えてしまった。100%の賛成が出た投票所もある。いったいどうなっているのか?300人いたら300人が賛成と言っているのだ。わずかばかりではなく1000もの投票所でこのようなことが起きている。このようなことがあってよいのか?

51%でもって政権は成立し選挙に勝利することができても、憲法は変わらない。私たちは、議案書にはふさわしくないといって街に出たわけではない。良心が傷ついている、こんなことは正しくない。議会の51%では法案は可決されない。そこでは割合がより高くても、国においてはそれほど高いわけではない。

1946年の選挙は、27年間続いた政党が終わりを迎えた選挙であった。1946年選挙で県知事たちは干渉してきた。今回の選挙でも県知事たちは干渉してきたもののイスタンブルやイズミルではできなかった。

こうした構図はトルコに似つかわしくない。これを合法とするものは何もない。賛成票を投じた国民の27%は、「今回の国民投票は公平なものだと思われるか?」と訊ねられてノーと答えたそうだ。今回の選挙でこんなことが起きた。これほどの重大な不正があったにもかかわらず社会の49%はノーを唱え続けたのだ。
民族主義者行動党(MHP)議員とクルド人らは一堂に会すことができた。なぜか?正しいことをめぐって集まったのだ。これはとても素晴らしいことだ…。このノーは若者のノーであり、教養のある者たちのノーであり、社会の未来へ導くノーだ。

■「候補者をすぐに決めなければいけない」

49%を維持するべく候補者をすぐに決定しなければならない。もしクルチダルオール氏が「私は候補ではない」と言うならば、会議を招集し、候補者となる者が党首にならなければならない。アブドゥッラー・ギュル氏が49%の候補となるかもしれない。ギュル氏が候補者になるならば検討が必要である。」

■ファーティフ・スルタン・メフメトの例にならって世俗主義を説く

「(人々にむけて)『君の宗教はなんだ?礼拝はしているか?断食はしているか?』といった、アッラーがするような質問をするな!(人々にむけて)『お腹が空いていますか?何か必要なものはありますか?何かお困りですか?』といった、人民同士がするような質問をしろ」というファーティフ・スルタン・メフメトの言葉をバイカル氏は引用し、「そう、世俗主義とはこういうものである。国を導く者がすることとは、国民の宗教や信条に干渉することではないのだ」と述べた。

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:42596 )