ギュル元大統領、議論を呼ぶバイカル提案にコメント
2017年05月05日付 Hurriyet 紙


アブドゥッラー・ギュル第11代大統領が、金曜礼拝後のモスク出口で会見を行った。ギュル前大統領はデニズ・バイカル氏を暗にさし、「はっきり言って私は、私について言われていることをまじめに受け止めていない。なぜなら、(憲法改正により)367票(以上の賛成票が必要となる)諸問題がいかに表出したか、そしてトルコが現状までいかなる条件下でここに至ったのかを、私は以前から知っているからだ」と述べた。

アブドゥッラー・ギュル第11代大統領は、金曜礼拝のために午後1時頃にエセンユルトにあるセルハン・ティリト中央モスクを訪れた。ギュル前大統領は、モスク入口で自身を歓迎する市民らに熱烈に迎えられた。ギュル前大統領は、ジャーナリストの注目のなか、礼拝後に会見を行った。

以下がギュル前大統領の会見のアウトラインである。

「先日来、ある政治家が自身の政党内での様々な(選挙の)総括や政策に関連して戦術をたて、その話の中で私自身も話題とした。はっきり言って、私はそれらの私自身に関する発言を、全くまじめに受け止めていない。なぜなら、367票の諸問題がいかに表出したのか、そしてトルコが現状までいかなる条件下でここまで至ったのかを、私は以前から知っているからだ。」

■「私は全くまじめに受け止めていないが、一部の人々は非常に深刻に受け止めたようだ」

「それゆえ、私は全くまじめに受け止めていない。しかし、悲しいことに、一部の人々は非常に深刻に受け止めたようだ。さらに一部の人々は、正直いって、度を超して、私が何をすべきか、何を話すべきか忠告してくるほどだ。私はこれを遺憾に思う。」

■「口には出せないような言葉や、罵りと受け取れる発言、そしてあらゆる不謹慎な行動、礼節をわきまえない…」

「その他にも、ここのところ、一部の人々やサイト、ソーシャルメディアでは、私を始めとする公正発展党(AKP)の本当の指導者らや創設者ら、そして党の内外で成功に非常に大きな貢献をした友人らに対して、口には出せないような言葉や、罵りと受け取れる発言、そしてあらゆる不謹慎な行動、礼節をわきまえない・・・(行動がある)…。」
■「これに対する沈黙を、私は本当に遺憾に思う」

「実際には、これらがどのように組織されているのかを、もはや全世界がわかっている。これに対し沈黙することを、私は本当に遺憾に思うとともに、公共の良心に託している。」

「以上の発言を踏まえ、以下のことを述べたい。私は7年間にわたり中立の立場で大統領職を務めた。そしてさらには、大統領職を離れた後は現在の政界には戻らないことを、何度も繰り返し述べてきた。」

「しかし、すべての私が蓄積してきたものや知識、そして経験といったものを、必要なときがくれば、それらを国のために役立てる責任がもちろん私にはある。」

「これまでも、必要なときには、私たちの国を運営する大切な友人らと直接言ってきたし、必要であれば公にもしてきた。こうした形で、今後も引き続き発言していくつもりだ。」

■「国は分極化と選挙の疲労の真っ只中」

「今、私の目には、この国はそもそも十分なほど分極化と選挙の疲労の真っ只中だ。それゆえに、今は前を向く必要がある。」

「トルコの前には、非常に重要な問題が立ちはだかっている。国益を脅かすような展開がある。その中には、多くの経済的な期待や問題、そして市民の要望が含まれている。」

「今は、みながこの問題を直視し、これらを解決するために行動し、このためにできる限りのことをなんでも行う必要がある。」

■「政府を助ける必要がある」

「このためには、必ずや政府を助けなければならない。その他の問題に対しても、支援する必要がある。そして、トルコがすべての困難を乗り越え、(つまり)外からの脅威による、歴史上初めて直面している、これらすべての困難を乗り越えるため、みなが一体性と協調性の中で冷静に行動しなければならない。私の考えを、このような形で述べたいと思う。しかし、これを超えて、多くの戦略に私を引き込もうとする人々のことを、私は全くまじめに受け止めることはないし、気にすることもない。」

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42612 )