パレスチナ:ダフラーン派の公務員の給与削減
2017年05月11日付 al-Hayat 紙

■継続するガザの公務員の給与減額

【ガザ:本紙】

今月に入って二度目の衝撃がガザ地区の公務員5万5千人に走った。というのも彼らが銀行から給料を引き下ろすと30%から50%分が減額されていたのだ。

ガザ地区における唯一の公立大学であるアクサー大学の教職員600名の衝撃がもっとも大きかった。彼らのなかには給料の12%しか受け取れなかった者もいたのだ。だが、ムハンマド・アッバース大統領によって「ファタハ」幹部を解任されたムハンマド・ダフラーン議員寄りだと「疑わている」公務員たちの状況は想像を絶するものであった。なぜなら彼らは給料が全額カットされたことに気づいたからだ。

ガザ地区のパレスチナ自治政府公務員組合のアリーフ・アブー・ジラード総裁は、パレスチナ自治政府は多数の公務員の給与全額カットし、また一方で全ての公務員の給料を2ヶ月連続で30%〜50%減額し続けたと述べた。また、アブー・ジラード氏は給与を打ち切られた公務員たちはダハラーン議員寄りで、また彼らは昨年末エジプトのリゾート地「アイン・スクナ」で「民族研究所」が主催した会議に参加した者たちであることを明らかにした。

給与削減は、マフムード・アッバース大統領が「前代未聞の措置」をとると脅迫した数週間後に行われた。この措置とは、ガザ地区でのハマース運動による「クーデター」を終わらせ、アッバース大統領に再び「正統性」を与えるためのものだという。

同様にアクサー大学の教職員たちも前例のない衝撃を受けた。つまり、彼らの給与減額率は80%から88%におよんだのである。

総合・単科大学労働者連合のムハンマド・アムール会長はおよそ600名の教職員が給料のうちのわずか15%しか受け取れていない、と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:吉川真優、庭野悠汰、野村和 )
( 記事ID:42638 )