本日、AKP党大会
2017年05月21日付 Hurriyet 紙


公正発展党(AKP)の第3回臨時党大会は今日(21日)、アンカラで行われている。エルドアン大統領が998日ぶりに再び党首となる。党大会の議長はハヤティ・ヤズジュ氏となった。エルドアン大統領は、1370名の委員の署名によってAKPの唯一の候補として党首に指名された。AKPの新たな中央決定運営委員会(MKYK)候補者リストも読み上げられた。議場でのエルドアン大統領の支持表明のスローガンの後、感情に訴えかける瞬間が体験された。エルドアン大統領は演説で新たな時代の手がかりも与えた。11条からなる党則の改正によって、「唯一の国民、唯一の国旗、唯一の祖国、唯一の国家」の原則が党則に追加された。(連続での国会議員任期を最長で3期までに制限する)3期規定は必要な場合延長されることができる。

■党則の改正

党大会では、党則改正委員会によって準備された党則の11の条項に関連する改正案が、投票を経て承認された。
これによると、党則の「基本的な目的」と題された第4条に、「AKPは、根本をなす国家全体の上に建てられた『人を生きさせよ、そして国家は生きよ』という原則を政治の中心と見る。
国民の各個人は全て、いかなる差別も受けることなく、我が国の1級の市民である。トルコ共和国の全ての市民は唯一の国民を形成する。我々の国旗は我々の独立の共通の象徴である。殉教者の信用であり、国民が暮らす、そして旗が自由に翻る我々の国土、我々の祖国である。国家は国民の共同の作品である。AKPは、上に明記された基本的な目的に沿って、『唯一の国民、唯一の国旗、唯一の祖国、唯一の国家』の理解を揺るぎない原則として承認する」との文章を追加した。

■3期規定…

党における「3期規定」は維持されるが、MKYKは必要な場合例外的に決定を下しうるハードウェアに統合される。MKYKは、これらの分野で党の政策を考慮にいれた形で主導権を行使する権限を付与されることになる。

■エルドアン大統領から自治体の長らにメッセージ

13:45 AKPの新たなMKYK候補者のリストが読み上げられた。その後エルドアン大統領が壇上に上がり、演説を行った。

エルドアン大統領によるAKP第3回臨時党大会での演説で、2つの重要なメッセージが注目を集めた。エルドアン大統領の、「我々はAKPのビジョンに則した自治体の長を必要としている。各都市と我々の党の負担となるのではなく、都市と党を背負う自治体の長とともに歩み続ける」という言葉は、今後の地方選挙でいくつかの自治体の長が候補に挙げられないものと解釈された。

エルドアン大統領の演説では、以下の言葉でさらに組織における大きな変更に関するメッセージが与えられた。「この臨時党大会とともに、県、郡、町の組織において今年の年末までにすみやかに改善を行う。その後6ヶ月のロードマップを市民と共有する。」

13:40 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、1370名の委員の署名で唯一の候補としてAKPの党首に指名された。

13:07 ビナリ・ユルドゥルム首相は、AKPの第3回臨時党大会で壇上に上った。ユルドゥルム首相は、「さて待望の瞬間がやって来た。ようこそ、我が大統領。あなたは998日の間我々を精神的に決して独りにさせなかった。あなたのご支持に感謝を表する。なんと幸せなことか、レジェプ・タイイプ・エルドアンの同行者であることは」と述べた。

12:29 議場では様々なリストだとされるものが提起された。しかし新たな党執行部となると言われるリストの本物は未だ知られていない。議場やロビーでは、MKYKのものであると言われる4つの異なるリストが出回っている。本物のリストは会議で投票に移された際に発表される。

11:40 エルドアン夫妻は、会場外で会話した後議場に入った。エルドアン大統領の到着後、党大会の開会式が行われた。エルドアン大統領の政治人生がスクリーンで説明された。エルドアン大統領が議場に入る前に、議場の照明の一部が消され、党員たちが携帯電話でライトを灯している様子が見られた。「新たな躍進の時代:民主主義、変化、改革」というテーマを掲げたこの党大会で、エルドアン大統領が議場に入る前、イスタンブル広域市市長から大統領に至るまでの期間を説明するビデオフィルムが、吟遊詩人アシュク・ヴェイセルの「長く細い道にいる」という民謡とともに議場の人々に上映された。警察筋から得られた情報によると、議場の外には約8万人の参加者が党大会を見るために集まったという。

■エルドアン大統領が再び党首に

エルドアン大統領は、大統領への選出後2014年8月27日に党首の座をアフメト・ダヴトオール氏に任せ、998日の期間を置いて再びAKPの党首の任に就くことになる。この党大会では、エルドアン大統領が、創設者である同党に再び党首として選出されることが期待され、大統領職は政府のシステムへの移行で重要な1歩をさらに踏み出す。2016年5月22日に行われた第2回臨時党大会で党首に選出されたユルドゥルム首相は、364日間党首を務めたことになる。

11:30 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とビナリ・ユルドゥルム首相は、11時20分にアンカラ・アリーナ・スポーツ・サロンにやって来た。エルドアン大統領とユルドゥルム首相は、議場に入れず外で待っていた党員たちにバスの上から呼びかけた。ユルドゥルム首相は、「AKPの党大会は祝宴であり、バイラムだ。さて大統領、我々は素晴らしいバイラムを今日ともに過ごしている。AKPの組織のメンバーとなり熱望が会議に変わる瞬間を体験している。ようこそ党首、我がリーダー」と述べた。ユルドゥルム首相の演説の後、エルドアン大統領は党員たちに語りかけた。エルドアン大統領はユルドゥルム首相に感謝を述べ、「価値ある同行の友ビナリ・ユルドゥルムさん、そして価値ある同行の友人たちよ。998日ぶりに心から挨拶する。今日再びあなた方とともにいる。朝4時からあなた方はここにいる。イズミルからやって来た中型バスで事故があったことは我々を悲しませた。神を讃えよう、いかなる死も問題ではない、負傷者の回復をお祈りしている。立ち止まることなく、努力をしていく。しかし忘れないでほしい、我々には戸別に訪問した伝統がある。これを続けていく。我々に関する推論の答えを投票箱で明らかにする」と述べた。

■党大会からの数コマ

エルドアン大統領は議場に入った後、党員たちに挨拶し彼らに花を投げた。

11:21 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、アンカラ・アリーナにやって来た。エルドアン大統領を議場の外でビナリ・ユルドゥルム首相と大臣らが迎えた。

11:10 議場で回った新たな党執行部のリストであるとされたリストは興奮を呼んだ。しかしリストが本物でないことがすぐに周知された。

10:30 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が再びAKP党首となるAKP第3回臨時党大会は、「レジェプ・タイイプ・エルドアン」のスローガンで始まった。中央決定運営委員会と党則を変更するこの党大会では、1470名の委員が票を投じるという。今大会のメインスローガンは「新たな躍進の時代:民主主義、変化、改革」で、「あなたは歌だ、あなたは生涯続く」、「あなたは歩く、若者たちはあなたの後ろを歩く」、「安全ということ、忠実ということ、命ということ、エルズィンジャンということ」、「変化の指導者、国民の党」というプラカードとポスターが掲げられた。アシュク・ヴェイセルの「長く細い道にいる」の民謡とともにレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の映像が収められたビデオが上映された。

■議場からのメモ

党大会のために何千人もの党員たちが、早朝からアンカラ・スポーツ・サロンの前に集まった。アンカラ以外からバスでやって来た党員たちは、アタテュルク文化センターの所から喝采とともに党大会が行われる会場まで歩いた。

―スポーツサロンの前と周辺で待機していた人々には食事と水が振る舞われた一方、党員たちは、保安検査所で行われたチェックの後、議場に入った。議場に入れなかった党員たちのために外にテントと巨大なディスプレイが複数設置された。

―議場内外でAKPの選挙の歌が演奏され、党員たちは歌とともに喝采をした。

―議場には巨大なトルコ国旗が掲げられ、ガーズィ・ムスタファ・ケマル・アタテュルクとレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領、ビナリ・ユルドゥルム首相のポスターが設置された。

―議場では、7月15日に犠牲となったエロル・オルチョク氏と息子のアブドゥッラー・タイイプ・オルチョク氏も忘れられなかった。巨大なポスターの下に「祖国はあなた方に感謝する」と書かれているのが見られた。

■ビュレント・アルンチ議長も党大会に

―党大会にはアブドゥッラー・ギュル前大統領は参加せず、トルコ大国民議会(TBMM)のビュレント・アルンチ議長が来ているのが見られた。

■オメル・ハリスデミル氏の父が議場に

7月15日の進展を変えクーデター未遂の際に犠牲となった下士官オメル・ハリスデミル氏の父、ハザン・ハリスデミル氏も党大会に特別ゲストとして招待された。

■党大会日程

党大会は、チェック、党大会選挙、黙祷、国家斉唱で始まった。

党大会では、ビナリ・ユルドゥルムAKP党首兼首相の演説が予定されており、党首およびその他の中央組織への立候補者は議長に申し出ることになっている。

党大会では党則改正委員会によって提案された改正案が示され、投票が提案されることになっており、党首候補は党員たちによって指名される。

続いて党首選挙が行われ、中央決定運営委員会(MKYK)、中央規律委員会(MDK)、中央党内民主主義審理委員会と政治倫理委員会のメンバーの選挙も行われる。

党大会は、党首による感謝の演説で終了する予定だ。

■3期規定の延長

今日の臨時党大会では、AKPの党則においても3期規定の延長、組織運営におけるMKYKの権限の強化、規律違反の罰則強化といった改正が指向されている。エルドアン大統領の(指4本を掲げる)「ラビア」と言われる選挙の場での有名なスローガンは、「唯一の国民、唯一の国旗、唯一の祖国、唯一の国家」として党の基本的な目的の中で党則に加わる。

ハヤティ・ヤズジュ副党首が昨日9項目で発表した改正案の要約は次の通り。

MKYKの権限の間に、「憲法および政党法と他の関連法が明確に禁止する、あるいは制限する事項と、党則で明示された中央組織の職務と権限にある事項を除き党の政策、候補者の条件と制限、選挙などの事項に関するあらゆる原則や例外において決定を下すことと施行すること」も記された。

ヤズジュ氏は、党で多く議論された3期規定を延長するこの改正に関して、「3期の禁止事項は継続するが、必要な場合これらの分野で党の政策を考慮に入れた形で主導権を行使する権限がMKYKに付与される」と述べた。ビナリ・ユルドゥルム首相と内閣及び党の多くの主要メンバーは、前回の選挙ではインターバル期間のためこの条項の枠組みに含まれていない。

■MKYKに運営権限

MKYKに、「必要とみなされる場で組織を設立する」権限とともに、「廃止すること」および組織の運営メンバーの数を党則に明記された制限内で定める権限も与えられる。この改正によって組織運営においてMKYKの権限が増加する。ヤズジュ氏は、この改正に関して、「MKYKをより柔軟で需要をより一貫して有効な形で受け止められるハードウェアに統合した」と述べる一方、舞台裏では、この権限が今後、過去にそうであったように再び党首に移される可能性も話されている。

■会派の決定に沿う必要性

エルドアン大統領の新たな任期では、規律違反の罰則も強化される。現行の党則では一時的な除名が想定される、「選挙において党の承認を得ずに独立した候補者となること、他党もしくは無所属の候補者の選挙宣伝を行うこと、または党の候補者に反対する活動を行うこと、党および党の活動を乱用して利益を得ること、党員であることを影響を考えて悪用することと正式に下された会派の決定に従わないこと」といった行動には党から厳格な除名の制裁が行われる。

党首職を今日の党大会でエルドアン大統領に移譲することになっているユルドゥルム首相には、党則改正によって「副党首」の職が与えられる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42690 )