石油万博による渋滞─首都の高速道路へ大きな負荷
2017年05月08日付 Hamshahri 紙


 昨日、テヘラン北部に向かう高速道路を利用していた市民は、激しい交通渋滞を経験したことだろう。言わば、テヘラン万国博覧会会場の常設施設において、別の博覧会が開催されたようなものだ。

 ここ数日、テヘラン万国博覧会の施設では、第22回石油・ガス・精製・石油化学国際博覧会(石油万博)が開催されている。首都の道路交通量の飽和を懸念した責任者、つまり市議会の意向に反して、基本的に都市構造内で開催してはならないされている博覧会がである。

 先日からチャムラーン自動車高速道路や北モダレッス自動車高速道路のような首都北部へ向かう全線で、加えて[訳注:テヘラン東西に延びる]サドル自動車高速道路の西方向、テヘラン国際博覧会会場での石油万博の開催に伴い大渋滞に見舞われていた。先に触れた高速道路の付近に住む市民たちは2、3日前から、平均で1時間以上の渋滞にはまっている。時には車から降りて、徒歩で職場や自宅に向かわなくてはならないこともある。注目すべきは、同博覧会会場では今月オルディーベヘシュト月の終わり[5月21日]までに2回、今年末[2018年3月20日]までには42回もの国際博覧会の開催が予定されているということだ。このようにテヘラン国際博覧会の開催日程が示すとおり、これからも渋滞の悪夢は一部のテヘラン市民を悩ませ続けることだろう。

 博覧会開催によって市内に生じる問題は1382年[西暦2003年]以降、国際博覧会会場責任者と行政当局との論争の場になっている。テヘラン国際博覧会会場責任者らによるこの地域での大渋滞への無頓着ぶりに、1383年[2004年]にはテヘラン市の行政当局や交通安全指導を行う警察との緊張関係に至った。6年が経過した1389年[2010年]に、政府はとうとう国際博覧会場自体の移転の必要性について言及し、テヘラン市庁さえも市議会に、テヘラン市外における[新たな]博覧会施設建設を実現するよう委託した。

 この重要問題は、昨年[テヘラン市郊外からイマームホメイニー国際空港への途上に位置する]シャフレ・アフターブにおける国際博覧会会場建設で妥結し、産業省の担当責任者は、来場者数が少ない博覧会だけにテヘラン市内の中心部[現在の施設]での開催許可を出すことが決定された。ただ、この方針に基づき処理されているにもかかわらず、政府はブックフェアと一部の注目度の低い博覧会を除いて、他の博覧会のシャフレ・アフターブへの移転に前向きでない。現在、交通渋滞、大気汚染、強制的なサービスでの混乱、困惑、精神的身体的プレッシャーが市民を悩ませ、それぞれの案件が個別に博覧会開催責任者に対策を講じさせる十分な理由となっている。

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( 翻訳者:AF )
( 記事ID:42702 )