独メルケル首相「インジルリキ基地から撤収後も会話継続」
2017年06月07日付 Hurriyet 紙

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「ドイツはインジルリキ基地からの撤退後でもトルコと対話を続けるべきだ」と表明した。

メルケル首相は、閣議でインジルリキ基地からの撤退を決定した後、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相を迎えて共同の記者会見を行い、インジルリキ危機に関して向けられた質問に答えた。メルケル首相は、トルコがドイツの代表団に制限なしの訪問の権利を与えなかったためこのような決定を取らざるを得なくなったと述べ、次のように述べた。
「この結果は、以下のような貢献ももたらす。トルコともはや継続してこの問題について議論することはない。今では、対話を他の問題について集中させることができる。十分に難しい問題がある。私は、この1歩で状況が悪化するとはみなしていない。我々は他の問題について対話を続ける。我々はトルコと対話を続けて、難民の状況を彼らがいる場所で改善し、またトルコと難民の移住理由について話さなければならない。我々にはトルコと多くの共通の利益がある。その他に緊密な経済関係もある。それゆえ対話を続ける。」

■影響力を行使

来年の初頭以降の期間におけるEU議長国を引き継ぐことになっているブルガリアのボイコ・ボリソフ首相は、メルケル首相との会談でトルコについても話し合ったと述べた。ブルガリアのボリソフ首相は、近日トルコを訪問予定であること、大統領と首相と会談を行う予定であることを述べ、「トルコ・EU間の関係正常化のために尽力する。どの程度成功するかはわからないが、私のあらゆる影響力を行使する。トルコは大国であり、経済的にも刷新する力を持つ国だ。関係を再び正常化する必要がある」と述べた。
メルケル政府の報道官ステフェン・サイベルト氏は、定例記者会見で、インジルリキ事件が閣議で詳細に取り上げられたことを明らかにした。サイベルト報道官は、メルケル首相が議会で政府の報告書を発表する際トルコについて述べた、「トルコがEUから、EUがトルコから離れることは、誰の利益にもならない」という言葉に言及した。

■ドイツ政府は承認

一方、ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防大臣によるドイツ軍をインジルリキ基地から撤退させる計画は、今日ドイツの閣議で承認された。ドイツ軍は連邦議会の決定によってインジルリキ基地に派遣されたが、この決定では基地の名前が出なかったため、議会ではなく政府によって採択された最終決定で十分であることが明らかにされていた。

■ドイツ議会も承認の可能性

しかしドイツ軍は「議会の軍」であるため、政府が議会にともに決定を取らせる可能性も考えられている。連邦議会の軍事報告者ハンス・ペーター・バーテルス氏は、決定の前に行った会見で、インジルリキ基地に関する決定には議会関係者も関係するため決定に議員も参加する必要があると述べた。ドイツの緑の党の国会会派代表アントン・ホフライター議員と左翼党のディートマー・バルチュ議員は、新聞に発表した声明で、最終的な言葉は議会で言われる必要があると述べた。ドイツメディアは、ドイツ議会におけるインジルリキ基地に関する投票が6月21日に行われると記していた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42776 )