Akif Beki コラム:カタール孤立、真の標的はトルコ?
2017年06月08日付 Hurriyet 紙

「本当の狙いはエルドアン」というコーラス隊は、まさに仕事中

サウジアラビア王国、湾岸の首長国、エジプトは、カタールを封じ込めてしまったのか…。

彼らはすぐサズを手にして、「トルコが為に鐘は鳴る」とフォークソングを奏で始めている。

狙いはエルドアンを潰すこと…、カタールでの仕事が終わってから矛先がトルコに向けるつもり…、「ウンマの希望」にひざまずかせることじゃないか、などなど…。

では「お決まりの調べ」の友よ、「陰謀を触れ込む」同朋よ...!カタール首長であるサーニー家そのものさえ標的にしなかったのに、エルドアンを何故包囲のターゲットにするのか?

耳にしていない者はいないとでも、狙いは同胞団なのを...!争いはムスリム同胞団をテロ組織と認めるかどうかの争いである…。

サウジの、エジプトや首長国の懸念は同胞団を排除することであって、サーニー家までも追い出すことではない。

■同胞団を排除した中東プロジェクト

サーニー家なきカタール、エルドアンなきトルコという計画など、何の関係が…。

プロジェクトがあるのは本当だが、これは同胞団を排除した中東プロジェクトだ。

もしトルコとの関係をいうなら、ここから始めろ。もしAKP政権に触れるのなら、ここから触れよ。

「標的はまず同胞団を排除したカタール、その後、同胞団抜きのトルコ計画を実現させること」も…。

だが何を言おうとも、「狙いはエルドアン無きトルコ」とは言ってはならないし、言わせてもならない。あなたが間違った行為をし、むやみに惹起し不意に私たちを危険分子のように示し、標的に仕立ててしまうことになろう。

もちろん、あなたの意図がまさにこの認識を定着させることではないとしても。つまり、稲妻を我らの上に落とそうとしたり、トルコを同胞団の庇護者との観点でカタールと同列に並べようとしていなくとも。

■王たちは供物を望んでいる

地域を同胞団から解放するためにボタンが押された。

リヤドでトランプ大統領とサルマン王の面前で演じられた「剣舞」は、これを伝えるものだった…。

イスラム国と同時に、非武装、穏健、適度なイスラム運動、同胞団も処断されている。

友人よ、決して「同胞団無きカタールとサーニー家無きカタールは同じ事、同胞団を引きずり出した、なら同じように首長を」とは言葉に出すな。

ハマスでさえ自身を一番の支援者であるカタールと同一視せず、同胞団からも分離を試みている。

この結末を阻止するために、エルドアンが「常套を崩す」と呼んだ動きをハマスは取ったのだ。彼らは5月上旬に新しい政治文書を公開した。彼らは自らを同胞団のパレスチナ支部と認めなかった。同胞団から独立した組織であると口にし、組織的な繋がりを断った。

一週間後には政治的指導者を変えた。カタールとパレスチナ間の活きた繋がりを使って…。ドーハのハーリド・マシャアルはガザのイスマーイール・ハニーヤに職務を託した。

全てこうした遅れて「距離を置いた」人々は、イメージを回復したが、カタールをハマスを、「王たち」の怒りから救うには至らなかった。

喉を締め付ける封鎖が始まってから、ハーリド・マシャアルはカタールを放棄したが、流れを止められず、サウジとエジプトを止められなかった。

■ナハダはどう分かれたのか?

チュニジアの分派アン=ナハダは、迫る危機を見て、同胞団と一年前に袂を分かった。ガンヌーシの先見の明のあるリーダーシップのおかげで。

モスクと政党を、信徒集団と選挙民を、宗教的な告知と政治的プロパガンダを、太い線引きでお互いに切り離した。

同胞団の先見性のなさを、過去の過ちをも批判しつつ…、自己批判と自己改革を呼びかけたのだ。

同胞団とその取り巻きは、手を差し伸べ、保護する者らとともに、深刻な「締め付け」キャンペーンを被る中…、チュニジアはこのために坩堝とはならず、ナハダはこのために標的とはならなかった。

ハマスの守護者・庇護者であるカタールは、同様の予防策を取るのが遅れたために苦しめられている。

どこかで止まるのか、この流れは?

狙いは同胞団を処断すること、これに従わない首長を屈服させることであって、カタールを終わらせることではないことにより...、除外、分離、馴化させることにとどまるだろう。

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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:42777 )