エルドアン大統領、聖布儀式に参列―トプカプ宮殿
2017年06月09日付 Hurriyet 紙


大統領レジェプ・タイイプ・エルドアンは聖衣の間を訪れ、聖布儀式に参加した。

 エルドアン大統領は、金曜礼拝をスルタン・アフメトモスクで行った後、国民の大注目を浴びつつ、トプカプ宮殿に移動した。トプカプ宮殿にある聖衣の間を訪れたエルドアン大統領は、聖布(destimal)儀式に参加した。訪問と儀式はメディアには非公開で実施した。

■聖布儀式とは何か?

 歴史家タルハ・ウウルルエルはこの儀式に関し、以下のように述べた。

「『デスティマール』はペルシャ語の単語で、『ハンカチ』を意味する。毎年ラマダン月の15日目にトプカプ宮殿で、聖布儀式が行われていた。その際に、 篤志家、貧しい人々を養う人々、学生に奨学金を与える人々、学校、ハーン、キャラバンサライを建造した人々にトプカプ宮殿から招待状が送られ、ラマダン月の15日目にトプカプ宮殿で行われる聖布儀式に招いていた。

 この招待を受けた人々は、故郷から宮殿へ、ハッジ(大巡礼)やウムラー(小巡礼)の出発者のように嘉された。ラマダン月の15日目に他の招待客と共に、聖布の部屋へ集められた。預言者の聖衣は金の箱で持ち運ばれた。持ってくるのは内廷の見習いたちだったのだが、儀式の全役務は彼らが担っていた。箱は聖なる祈りと共に開けられ、中から金の貴重品箱が出てきて、その後、これが開けられる、中にある預言者様の聖衣が取り出され、その後に「デスティマール」と我々が呼んでいる複数の薄い布が持ってこられ、その布が一枚一枚預言者様の聖衣に触れられ、それが招待客の贈物とされてきた。この布は生涯、口づけや匂いを嗅がないようにされた。

子供たちや孫たちには遺言が残されていた、『子孫たちよ、私が死んだ際には、預言者の聖衣に触れたこの布を私の顔にかけ、私を包み、埋めておくれ。』このように遺言が残されたため、聖衣に触れた布の大部分は今日現存していないのである。」

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( 翻訳者:川田知果 )
( 記事ID:42791 )