ギュル元大統領の相談役、ギュレン派逮捕
2017年06月16日付 Cumhuriyet 紙


第11代大統領ギュル氏の相談役であり、ギュレン派捜査の一環で拘束された後、監視を条件に釈放され、上訴を受けて逮捕決定が出されたアイシェ・ユルマズ氏は、逮捕状が出た後16日に裁判所へ連行され、送致された。手続きの後、第5軽犯罪裁判所に引き出されたユルマズ氏は、逮捕されて刑務所へ送られた。

ビルケント大学国際関係学科を卒業したアイシェ・ユルマズ氏は、タイイプ・エルドアンの政治活動禁止時期である2002年に首相になったアブドゥッラー・ ギュル氏のAKPで相談役を務めていた。ギュル氏が共和国大統領となり、大統領府に移った後、アイシェ・ユルマズ氏は、夫人のハイルニサ・ギュル氏の相談役を務めた。アイシェ・ユルマズ氏は、共和国大統領ギュル氏が2008年にトルコを訪れたイギリス女王エリザベス2世と夫のエディンバラ公爵王子フィリップ氏を称えて開いた晩餐会の出席者だった。ギュル夫妻が大統領職から離れた後も相談役を務め続けた。2016年8月までハイルニサ・ギュル氏の側で相談役として働いたユルマズ氏の所属は、2016年9月に文化省に移った。

ユルマズ氏は、ギュレン派のメンバーであるとして拘束された。アンカラ第3軽犯罪裁判所に移されたユルマズ氏は、6月9日に釈放された。しかし検察の上訴を受けて第4軽犯罪裁判所は、ユルマズ氏について逮捕決定を出した。決定では「容疑者が、子どもたちを非常事態特別政令(KHK)で閉鎖が決まった組織に属している疑いのある学校に閉鎖まで送っており、また同時に、組織のリーダーがバンクアジアを救えと指示した後、バンクアジアにある口座で入金を増やし、その他の証拠を念頭に置くと、アイシェ・ユルマズ氏に与えられた監視の決定が十分でない」と明らかにされた。

ギュレン派メンバーでないことを主張したユルマズ氏は、大学卒業後にギュレン教団から離れたと断言する一方、自身のことを「相談役の姉さん」と言った女性証言者について、「心理的問題がある。受け入れられない」と述べた。

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( 翻訳者:佐藤彩乃 )
( 記事ID:42826 )