沿岸工事で歴史的モスクにひび割れ
2017年06月21日付 Hurriyet紙


イスタンブルのウスキュダルにあるミーマール・スィナンが1580年に建築したシェムシ・パシャ・モスクの壁に亀裂が発生した。イスタンブル広域市(İBB)は、ボスフォフラス海峡の海岸すぐに面するモスクの目の前で杭を打ち込んで建設が始められた遊歩道計画を中断し、計画の再検討を発表した。

İBBは、ミーマール・スィナンが建築した最も小さいモスクで海に面している状態で建設されたシェムシ・パシャ・モスクの目の前でウスキュダル地区整備計画の一環として遊歩道の建設を始めた。モスクの宗教団体と一帯で魚を釣る人々の話によると、杭打ちの作業の後でモスクの中庭の壁とモスクと海の間の歩道に深い亀裂が入り始めた。さらにモスクの周囲にもいつできたのかわからない細い亀裂ができている。

■杭が打ち込まれ続ければさらに事態は悪化しかねない

モスクの目の前の海は魚釣りたちの恰好の漁場だ。一帯で魚釣りをする市民らも亀裂を見たようだ。大多数の人は新聞記者らに話すことを望まなかったが、モスクの損傷を目の当たりにして悲しくなったと話している。いつもこの一帯で魚つりをしているというある市民は、区域で基礎工事が行われなかったと訴え、「衝撃によってひび割れが入っている。基盤部分がずれてきていると言われていた。杭が打ち込まれれば、モスクの地盤がずれることは防げるだろうと言われていた。しかしもっと酷い事態を目の当たりにした。杭が打ち込まれ続ければ、さらに悪い結果になりえるだろう」と話した。またもう一人の市民は亀裂を指し示して、由緒あるモスクが守られることが必要だと話した。

■İBB:計画の再検討

İBBが行った書面による発表では、事業がİBB市長カーディル・トプバシュ氏の指示によって中断されたと伝えられた。発表では、「ウスキュダルのシェムシ・パシャ・モスクの前で行われていた作業は中断させられた。計画は再検討される」と表現された。

■クシュコンマズ(鳥の寄りつかない)モスクとも呼ばれる

シェムシ・アフメト・パシャの命によりミーマール・スィナンによって建築されたシェムシ・パシャ・モスクの別名はクシュコンマズ・モスクである。ミーマール・スィナンの建築の匠の産物であるモスクは、その上に鳥が寄りつかず、また糞で汚されないように北風と南風が吹き付ける場所に造られたと伝えられている。幾つかの資料によると、シェムシ・パシャがその上を鳥が飛ばないようなモスクを造るように望んだことを受けて、ミーマール・スィナンはモスクを、北風と南風がぶつかり合いさらに波が岸に打ち付けて鳥がやってくるのに妨げになると考えた場所に建設した。内部に廟、複合施設(キュッリイェ)、図書室といった設備があるモスクは、このため人々の間で「鳥の寄りつかない(クシュコンマズ)モスク」として知られている。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:42846)