カタール危機後のトルコ-イラン関係
2017年07月10日付 Milliyet 紙


カタール危機によって、イランとトルコの間の経済関係において新たな時代が始まった。経済相ニハト・ゼイベクチのテヘラン会談で、貿易規模の目標値が300億ドルから500億ドルに上方修正された。

カタール危機と最近の政治情勢は、トルコとイランの間での経済協力を進展させる歩みをもたらした。両国間での経済関係において、新しい時代に入り始めている。ハベルテュルク紙のフェヴズィ・チャクルの記事によると、経済相ニハト・ゼイベクチがイランでの会談で300億ドルと見られていた貿易規模の目標値を両国の潜在能力の範囲内である500億ドルに改定することが決定された。今年の10月までに輸送と関税、金融の分野でのすべての障害の撤廃に向けて技術協力が開始されることで合意した。

トルコが14ヵ国で開設を計画しているトルコ貿易センターの一つ目がイランに開設された。この件で会談を行うためにテヘランに来たニハト・ゼイベクチ大臣は、イラン第3セクター委員会共同会長でイラン通信情報技術大臣マフムド・ヴァイズィとイラン産業貿易鉱物大臣ルザ・ニメットザーデとそれぞれ会談を行った。ゼイベクチ大臣とヴァイズィは大臣は、共同会見を行った。

■障害は撤廃しなければならない。

ゼイベクチ大臣は、会談のメインテーマはイランとトルコの間の貿易における障害の撤廃であったと述べた。自由貿易協定の実現によって、交通と関税についての障害が撤廃される予定であると述べたゼイベクチ大臣は、特恵貿易協定は2015年の1月に始まった。私たちは実りのある結果を得ている。特恵貿易協定に調印した大臣は国の裏切り者のように見られている。しかし結果はより素晴らしいものであることを知るために我慢している」と述べた。両国間で300億ドルの貿易規模があることを強調したゼイベクチ大臣は、潜在能力は500億ドルであると述べた。

■「第3国における協力を展開」

ゼイベクチ大臣は、ヴァイズィ大臣と行った共同記者会見で両国間の貿易の増加と共に第3国における協力の強化が必要であると述べた。

■「必要ならば問題をその場で解決する」

イラン通信情報技術大臣マフムド・ヴァイズィは、特恵貿易協定が実りのある、積極的な歩みであること、この分野で265種類ある商品数に新たなものを加えることができたと述べた。金融の条件も議題にしたと説明したヴァイズィ大臣は、トルコ中央銀行がイランを訪問することを述べた。ヴァイズィ大臣は、10月に行われる第26回KEK会議の前に共同交通・関税委員会を招集する予定であること、委員会が問題を解決できないならば、国境や問題となっている場所で関連大臣たちと解決の道を探ると述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:42951 )