アンカラに「クーデター事件殉職者碑」除幕
2017年07月16日付 Hurriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、大統領府前に建設された7月15日クーデター未遂事件殉教者慰霊碑の除幕式で挨拶を行った。エルドアン大統領はこの挨拶の中で、クーデター未遂事件の被告人らに対し、以下のように発言した。「そして今、みなさんはそれぞれの思いで、この事件の裁判を見ていることだろう。そこでは、このクーデターにおける犠牲者、物言わぬ殉教者らの家族に対し、彼らは傲慢な態度をとっているのだ。私は今日ここで、首相や法務相に告げた。被告人らに対してグアンタナモのように特別なシャツを着せて裁判所にも来させねばならないと。まるで大きなトイレにでもいくように裁判所に入るようなことはあってはならない。」

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、7月15日クーデター未遂事件慰霊碑の除幕式において、挨拶を行った。非常事態(OHAL)に関して同大統領は、以下のように発言した。「7月15日クーデター未遂事件を、われわれは忘れることはないし、われわれの後の世代にも忘れさせはしない。彼らはあの夜に、泥を投げつけようとしている。もはや交渉の余地もなく、戦車も後退してしまっている。彼らは『コントロールされたクーデター』だと主張している。一体それがなんだと言うのか。彼らが望むように、まだ駒を進め続けるつもりだったのか。明日(17日)の国家安全保障会議(MGK)では、この件について議論する予定だ。われわれは政府に対し、再度OHALの延長を提案するつもりだ。」

■54年が経過したが、未だに彼らはわれわれを愚弄する

エルドアン大統領は、さらに以下のように述べた。「好きにすればいい、EUの態度は知っての通りだ。54年が経過したが、未だに彼らはわれわれを愚弄している。彼らは約束を守らないし、『ビザの適用』も言うだけで果たしてはくれないし、難民らに関しても『これだけの支援をする』と言うだけで寄越しもしない。われわれは自ら自身の腹を切ることでしか、この問題を解決する方法を持ち得ていないのだ。」

■未だに逮捕されたFETÖ派を問題視している

エルドアン大統領は、「ハンブルクで開かれたG20において、彼らはわれわれに対し、未だに逮捕されたフェトゥフッラー派テロ組織(FETÖ)のことを問題視してくるが、彼らはこの250名の犠牲者らについて何も尋ねてくることはない」と話した。

■この代償を支払う者たちは言い訳無用だ

エルドアン大統領は、以下のように発言した。「誰もがいわゆる正義の行進を行っている。なぜか。われわれがハタイに住むチュルクメンの兄弟たちに送った支援は、残念ながらFETÖ派により、誠に残念ながらそこから削り取られる形でFETÖ派の検察官らの管理下にある。彼らは金庫の中身を眺めていることだろう。彼らにそれを眺める権利なんてないが、私はやり遂げたのだと彼らは言うのだ。この事件を起こした者たちは今、塀の中だ。そしてこの事件の代償を支払う者たちは、言い訳をする余地もない。」

「そして今、みなさんはそれぞれの思いで裁判の様子を見ていることでしょう。そこでは、彼らはこの事件の犠牲者、物言わぬ殉教者らの家族に対して傲慢な態度をとっている。私は今日ここで、首相や法務相に告げた。彼らにグアンタナモでされているように特別なシャツを着せて裁判所へ来させねばならないと。巨大なトイレにでも行くかのように、裁判所に来ることなどあってはならないのだ。なぜなら、この事件の犠牲者、被害者の兄弟たちの権利を、われわれが受け止めねばならないからだ。」

■「何が起こり、起こっているのか」

エルドアン大統領は、「何が起こり、起こっているのか。われわれはとにかく、この身に降りかかることに対応しなければならない。7月15日を忘れることがないよう、この裏切りを前に誰がどのような態度をとっていたのかも忘れることはないだろう」と話した。

■公正な立場に立ってくれたすべての政治家たちに感謝する

またエルドアン大統領は、「私はここにいる民族主義者行動党(MHP)の党首を始め、7月15日の裏切りを前に公正な立場に立ってくれたすべての政治家たちに感謝する。クーデターの首謀者らが道を開くことでお茶を楽しんだ者たちも忘れることはないだろう」と述べた。

■いまだに状況を混乱させようとしている

エルドアン大統領は、「今、議会の特別委員会でさえ、いまだに状況を混乱させようとしている。もう一度この件に関する資料を洗い出すためには、まだ多くの時間を割く必要がある」と話した。

■テロリストらといわゆる正義のための行進を行っている

エルドアン大統領は、以下のように話した。「トルコ国民は国家の存亡をかけて戦うこの時代に、テロリストらといわゆる正義のための行進を行っている。テロ組織が支援する人々と、共に腕を組んでいるのだ。それは病人だったかもしれないし、市長だったかもしれない。病人が出たら、どのように歩を進めるだろうか。一度はまった落とし穴に、再び落ちることはない。われわれはハッサンになるのであり、病気とかではないしそんなのはすべて嘘だ。トルコは、敵やペンシルバニアと同じ言葉を使って無実を選ぶ者たちを、決して許しはしない。」

■われわれが復讐せずとも必ずや神が裁くだろう

また、エルドアン大統領は以下のように発言した。「これらの犠牲者らのためにわれわれが復讐をすることができなくても、必ずや神が裁きを下すことだろう。犠牲者らの遺体が土に還されても、彼らはわれわれの心の中で生き続ける。FETÖ派の裏切り者たちは、刑務所の分厚い壁の内側で腐敗し、毎日幾度も死ぬことだろう。毎日新たな生を繰り返す裏切り者たちは、彼らが追い求める妄想をいかなる時も実現させることはできないだろう。FETÖ派を支援していた者たちも、塀の内外で遅かれ早かれ黒歴史の本にその名を綴られ、消え去っていくことだろう。」

■クーデターを喜ぶ血を打ち砕かれた者たちは恥を知れ

さらにエルドアン大統領は、以下のように述べた。「われわれは、国民とともに2023年の目標に到達し、勝利の記念を打ち立てると決めた。FETÖ派の裏切り者たちも、PKKの虐殺集団も、イスラム国の虐殺集団も、そしてトルコの国境一帯でわれわれを包囲するいわゆる同盟国たちも、われわれが目標に到達することを阻止することはできない。おそらく、今以上に努力し、今以上に対価を支払うことになるだろうが、神の許しのもと、偉大で力強く繁栄したトルコを、みなでともに作り上げていこう。クーデターを喜ぶ血を打ち砕かれた者たちは恥を知りなさい。」

■殉教者らの慰霊碑

大統領府前に建設された7月15日クーデター未遂事件殉教者ら慰霊碑の除幕式において挨拶を行ったエルドアン大統領は、府内庭園で行った挨拶のあと壇上から降りると、市民らの間を歩いて慰霊碑が建立された場所へ向かった。エミネ・エルドアン夫人を伴ったエルドアン大統領の側には、国家議定書も用意された。ガーズィや犠牲者の親近者らも、エルドアン大統領とともに慰霊碑へ歩を進めた。

16名のトルコ国家を代表する兵士らも含まれる7月15日クーデター未遂事件殉教者ら慰霊碑の除幕式は、エルドアン大統領とエミネ・エルドアン夫人、イスマイル・カフラマントルコ大国民議会議長、そしてビナリ・ユルドゥルム首相によって行われた。

この除幕式で挨拶を行ったレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、「殉教者らの慰霊碑が、どうか未来の世代にとってもこの記憶を思い起こさせるものとなるように」と述べた。
この慰霊碑建設に尽力した人々を称えたエルドアン大統領は、この慰霊碑が慈善活動のきっかけとなることを望むと話した。
四方にはラビアのマークを表す一つの国旗、一つの民族、一つの国民、そして一つの国家という文字が刻まれている慰霊碑を丹念に眺めたエルドアン大統領は、慰霊碑の霊廟に施された大統領記章の上に、トルコ共和国を表す太陽のモチーフを取り付けた。

エルドアン大統領はその後、慰霊碑の前で16名のトルコ国家を代表する兵士らとともに記念撮影を行った。

慰霊碑の「一つの国民」と書かれた側面には、トルコ国旗と81の県名が、「一つの国旗」と書かれた側面には三日月と星が、「一つの民族」と書かれた側面には81名の遺影が、そして「一つの国家」と書かれた側面には大統領記章とともに16名のトルコ国家を代表する犠牲者を表す16個の星が刻まれている。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:42986 )