パレスチナ:アル=アクサー・モスクへの侵攻をめぐり国際会議
2017年07月19日付 al-Hayat 紙

■バクーで国際会議を開催、アルアクサー・モスクへの「深刻な」侵害について議論

【ドバイ:本紙】

 イスラーム協力機構は国連と協賛し、今月7月20日木曜から21日金曜にかけて、エルサレムをめぐる国際会議をアゼルバイジャン首都バクーで開催する。パレスチナ人民が固有の権利を行使するためだという。一方、パレスチナ自治政府首相ラーミー・ハムダッラーは、イスラエル政府を占領軍であるとし、アル=アクサー・モスクへの抵触、エルサレムのユダヤ化に向けた占領のための全ての試み、歴史的名所の変更、アラブ・パレスチナのアイデンティティの破壊の全責任が同政府にあるとした。

 また、国際イスラーム通信(IINA)が伝えたところによると、バクーで開催される国際会議には、パレスチナや世界各国から知識人や政治家、専門家が出席し、エルサレム情勢の進捗について議論するという。特に、アル=アクサー・モスクに対する深刻な侵害、エルサレムがユダヤ化に際して直面する侵害行為、同地の歴史的名所ならびにエルサレムのイスラーム教徒・キリスト教徒のアラブという特徴の変質、同地の人口構造の変化、パレスチナを周辺諸国から隔離させようとする試みについて議論される予定だ。

 パレスチナ国営通信(WAFA)によると、ハムダッラー首相は閣議の冒頭で、国際社会とアラブ・イスラーム諸国は、「占領政府によるアル=アクサー・モスク侵攻を防ぐ責務を果たすべきだ。また、私たちの人民と私たちの聖地に対する国際的な保護を確保し、国際法、国際合意、国際条約、いやイスラーム法に違反するすべての占領措置を止めさせる責任を負うべきだ」と述べた。

 さらに同首相は、エルサレムで占領政府が取った措置の影響と結果に警鐘を鳴らした。その措置とは、金曜に始まったアル=アクサー・モスクの閉鎖、同モスク内での礼拝の禁止、ミナレットからのアザーンの禁止、また、占領警察がモスクに入り内部を捜査、内部についての愚弄、礼拝者やワクフ庁職員への暴力・侵害行為である。同氏は「それから占領当局はアル=アクサー・モスクの門の前に金属探知機を設置して私たちを見下した」と述べ、イスラエルは「エルサレムの土地や、エルサレムのイスラーム教徒、キリスト教徒に対し、いかなる法的主権も持っていない」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:廣瀬奈美 )
( 記事ID:43004 )