エジプト:政府によるメディア規制とジャーナリストの弾圧で、報道の自由が危機に瀕する(1)
2017年08月01日付 al-Quds al-Arabi紙


■ティーラーン島とサナーフィール島に関するフェイスブック上の書き込みにより、記者が解雇される

【カイロ:本紙、ターミル・ヒンダーウィー】

アブドゥルファッターフ・シーシー政権寄りの新聞社が、同政府の政策に反対する記者たちから逃れようとする企図とされる手立てとして、エジプトの「ヤウム・サービウ」紙の編集局は、約20人の記者を出勤停止とした。このうちポストのある者は、1年間の無給休暇が与えられ、ポストの無い者は即時解雇された。この理由は、彼らがフェイスブック上でエジプトの島「ティーラーン島」と「サナーフィール島」を守ろうと呼びかけ、スィースィー政権を批判したことだ。

出勤停止を受けた者の中には、同紙の多数の新人記者がいる。作家のアブドゥルラフマーン・ムカッリド、評論家のマドハト・スフート、記者のマーヒル・アブドゥルワーヒドだ。

マーヒル・アブドゥルワーヒドは、Facebookページ上で以下のように述べた。「「ヤウム・サービウ」紙のハーリド・サラーフ編集長は私にこう言った。シーシー大統領がヤウム・サービウ紙を買収した。シーシー大統領が私に、国家を批判する編集者、特にティーラーン島とサナーフィール島はエジプトのものとする記者組合の声明にサインした者を追放しろと命じたと」。

サラーフ編集長は、ムカッリド記者を抗議活動にわざと参加させないようにしていた。この抗議活動は、シーシー大統領が2つの島をサウジに放棄したことを批判するものだ。同編集長は、同記者が怒りに任せて公表し、大統領を侮辱したと非難もしていた。ムカリッドは6月に治安当局にとって拘束された後、1万エジプトポンドの保釈金で釈放された。釈放の背景には同氏が記者組合の前で逮捕されたことがある。

ムカリッドは、「「ヤウム・サービウ」紙の編集長はシーシー大統領の名前を利用して私たちを辞職させた。彼は委託状を自分のオフィスに送るよう求めていたが、私たちが1年間の無給休暇へのサインを拒否したからだ」と述べた。

こうした身勝手な振る舞いの被害者の1人である記者のムハンマド・ファウズィーは、以下のように記した。「私は6月20日から雑誌『アイン』で仕事をしていたが、22日後、離職を命じる通告を受けて驚いた。理由を尋ねると、『アイン』経営側から返答が来た。私がSNS「Facebook」上の個人ページに書いた投稿や同僚との個人的なメッセージのやりとりを経営側が入手したというのだ。そのメッセージの中で私は、自分が前の大統領選の候補者だったハムディーン・サッバーヒーの選挙キャンペーンのメンバーだったことや、権力への反対があることを認めているという。」

ファウズィーは、「敬愛する「アイン」の経営陣があらゆる形で離職決定を阻止しようとしたが、ハーリド・サラーフ編集長は議論すら拒否したというのが実際のところだ」と付け加えた。

(2)につづく

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(翻訳者:赤司萌)
(記事ID:43168)