クーデター未遂の中核「アクンジュ基地部隊」裁判はじまる
2017年08月02日付 Hurriyet紙


7月15日クーデター未遂の最も重要な舞台となったアクンジュ基地における活動に関係する486人の被告がいる裁判が昨日緊迫した雰囲気の中始まった。「同じ色の囚人服と死刑」の要求を掲げたデモの舞台となった裁判へ被告人は刑務所の庭を歩かされながら連行され、一番前には「民間人イマーム」のケマル・バトゥマズ、その後ろには高等軍事評議会(YAŞ)のメンバーだったアクン・オズチュルクが続いた。

クーデター未遂の中心基地として使用され拘束された司令官たちが占拠したアクンジュ基地に関する486人の被告がいる裁判が、アンカラ第四重罪裁判所で昨日開始された。8月29日まで続く裁判のためシンジャン刑務所の周囲には厳重な警備体制が敷かれた。警察と軍警察からなる警備部隊は、刑務所の周囲の異なる地点に設けたセキュリティポイントで裁判を傍聴しに来た人々を一人一人チェックした。刑務所の屋上には狙撃手が配置され、軍警察が所有するド ローンが絶えず上空から画像を撮っていた。多くの装甲車両と治安維持用装甲車(TOMA)も刑務所の前に配備された。

■ギュレンとオクスュズも被告

被告人は、法廷に刑務所の庭から一列で歩かされて連行された。一番前に、クーデター未遂ののちにアクンジュ基地に近い場所で捕まりアディル・オクスュズとともにクーデターを計画したとされる民間人イマームのケマル・バトゥマズ、後ろには参謀本部裁判で訴追された前空軍司令官で、当時の高等軍事評議会 (YAŞ)のメンバーのアクン・オズチュルク大将が続いた。他の民間イマームのヌレッティン・オルチ、ハーカン・チチェキ、ハルン・ビニシュも彼らに続い た。フェトフッラー・テロ組織(FETÖ)の首領で逃亡者のフェトゥフッラー・ギュレンとアディル・オクスュズも被告人である。クーデター未遂の後でアク ンジュ基地の近くで捕まった「民間人イマーム」のケマル・バトゥマズ、ヌレッティン・オルチ、ハーカン・チチェキとハルン・ビニシュは初めて、オズチュルクと何人かの軍人は二回目として裁判官の前に出た。

■同じ色の囚人服のための抗議

被告人たちが法廷に連れてこられた際にトルコ国旗を手にした市民もクーデター犯に抗議をした。木で作られたマネキンに着せたオレンジ色の単色の囚人服でクーデター犯を待ち受けた抗議者たちは、「テロリストたちは同じ色の囚人服を着て裁かれるべきだ」、「裏切り者に死刑を望む」、「この恥知らずな襲撃を止めよ」 と書かれたプラカードや、「犠牲者は死なない、祖国は分離しない」と書かれたスローガンを掲げた。市民は、「アクンジュ平野は、ムジャーヒド(イスラム戦士)のための場所」、「国へと伸ばされた手を砕け」、「死刑を望む」そして「地獄に落ちろFETÖ」とスローガンを叫んだ。被告人が入場する際にも「死刑を望む」というスローガンと共に頭上に縄が放られた。何人かの犠牲者の親族たちは警戒線を越えて、被告人が連行された区画にまでやって来ようとした。警官隊が妨害しようとするとその間で乱闘が起こった。

■裁判でも緊張

裁判においても厳重な警備体制が敷かれた。被告人と原告の間にいわゆる人の壁が築かれた。裁判で身元確認が続けられる間、犠牲者の親族が列席した区画からやってきた人が弁護士に暴力をふるった。法衣を引き裂かれた弁護士は、警官の手助けによって同僚のいる区画に連れて行かれた。ある弁護士がさらに似た反発を受けると、弁護士たちは他の扉から法廷に入場させられ始めた。発生したアクシデントに対して被告の弁護士の全員が机を叩いて抗議した。

■「身を隠すな」の抗議

ある犠牲者の親族は、「私たちの一族がかなりいます。あんたたちは逃げ隠れはできない。生きながらえはできない。自分の汚物で息ができなくなろう」と叫んだ。この時法廷に入場したセルフェト・ギライ裁判長は、「あなたの苦しみ、怒りは分かります。しかしこれを我慢できない人々はこの場を離れて下さい。このような言い合いが続けば、あなたたちの何人かを退場させなければならなくなります」と言って警告した。裁判長の警告の後で緊張は終息した。裁判では昨日被告人たちの身元確認が行われた。

■エルドアンも関わる

タイイプ・エルドアン大統領の弁護士ヒュセイン・アイドゥン氏は、アクンジュ基地裁判で仲裁人参加を申請に関する請願書を提出した。請願書では「大統領は、7月15日のクーデター未遂の一環で本人を標的にして計画され実行された罪に加え、彼が担う大統領の地位が代表するトルコ国民の団結に対して犯された罪によっても被害を受けており、この裁判に関わることを要求するものである」と述べられた。エルドアン氏のものと共にフルシ・アカル参謀長官、公正発展党(AKP)、共和人民党(CHP)、人民の民主主義党(HDP)、諸組織や国民から参加申請が来た。ベキル・ボズダー法務相、殺害された広告事業者エロル・オルチョク氏の家族も参加申請をした。申請には、弁明が終了したのちに法的判断が下される。

■起訴状の要約が読み上げられた

法廷は起訴状の要約を読み上げ終え、さらに付帯している書類も読み上げると裁判記録に記入した。法廷は、権限のない異議申し立ても棄却した。被告人の弁明は今日開始される。最初の弁明はケマル・バトゥマズが行う。

■「プロパガンダは許さない」

裁判を傍聴したハヤティ・ヤズジュAKP副党首は以下のように話した。「もちろん世界の事例は、これを反映したものも考慮にいれることによって本件に生かされている。ここで重要なのは以下のことです。同じ色の囚人服を着ること以上に、いかなる加害者、テロ組織のメンバー、共謀者、関係者として裁きの前に現れるいかなる個人も、プロパガンダのイメージを与える素材を使い、ヴィジュアルを掲示することを決して許さない。この問題に関係する法務省は必要な対策を講じました。私たちはこうした細心の注意を払ってプロセスを取り仕切っています。この裁判が終わって、被告人、加害者、クーデター犯が当然の報いを受けましょう。 実際裁判において目的は一つだけです。不正を正し、正当なものが報われるようにすることです。」

■表に出てきなさい

CHP共和人民党の会派副代表レヴェント・ギョク氏もシンジャン刑務所にて以下のような会見を行った。「今日、7月15日の夜の最大の暗部の一つであるクーデター未遂の起訴状によって始まった裁判において、私たちは被害者としてCHPの名義で、また各個人の名前で参加申請をしています。この裁判が早急に終結させられることを願っています。結審により、戦争においてさえ爆撃されなかった我々の議会が自分達の飛行機によって爆撃され、さらに特別機動隊、警察本部、大統領官邸が爆撃された事件の責任者が罰せられるよう要求します。」

■何の罪が問われるのか

「トルコ大国民議会(TBMM)、大統領官邸近くのインターチェンジと駐車場、ギョルバシュにある特別機動局と航空局、チュルクサト社の施設、アンカラ警察本部とその周辺への飛行機による爆撃、アクンジュ第四航空団司令部と空軍司令本部にクーデターの実行を試みたこと、カイセリ第十二空輸基地司令部から 「ギョレン」(C-160 トランザールのこと)と軍用輸送機により、ディヤルバクル第八航空団司令部からF- 16戦闘機により飛来しクーデター未遂に加担、アダナ/インジルリキ第十タンカー機航空団司令部からタンカー機によって燃料補給をしながらクーデター未遂に加担、コンヤ第三航空団司令部通信情報収集室(MAK)チームから、イスタンブルに向かいクーデターに抗った将校をアンカラ・アクンジュ基地に連れ去ったこと、イスタンブル水中機動部隊(SAT)司令部から、アンカラ・アクンジュ第四航空団司令部に向かいクーデターに未遂の企てに参加したこと、参謀司令本部、空軍司令本部、陸軍司令部、海軍司令部、軍警察司令部、人道支援旅団、特別機動隊、陸軍参謀本部通信・電子情報システム(MEBS)司令部と他の軍組織からクー デター統括の中心部アクンジュ基地に向かいクーデター未遂の活動に加担したこと。」

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:43174)