ドイツのフランク=ヴォルター・シュタインマイアー連邦大統領が、アフガニスタンを訪問した。ドイツ大統領のアフガニスタン訪問は、警備上の理由から事前告知されなかった。シュタインマイアー氏は、マザーリシャリーフ市[訳注:アフガニスタン北部の都市]において同市駐留ドイツ兵を観閲した。
ドイツ政府広報の発表によると、シュタインマイアー氏はこれまで、同国外相としてアフガニスタンを7回訪問している。今回は、ドイツ大統領として初のアフガニスタン訪問となる。
ドイツ連邦大統領機は木曜日(ティール月22日/7月13日)の朝、マザーリシャリーフ市にあるドイツ軍駐留基地に着陸した。大統領は夫人のエルケ・ビューデンベンダー氏を伴い、在留ドイツ国民との会談を行った。その後、同大統領は、アシュラフ・ガニー大統領とアブドッラー・アブドッラー政府執行委員長と会見を行うためカーブル市[訳注:日本語では以前からカブールと誤読されている]へ飛んだ。シュタインマイアー氏と同夫人のアフガニスタン訪問は、警備上の問題から事前告知されず、カザフスタン訪問後に発表された。ドイツ大統領のアフガニスタンへの訪問は、ターリバーン(タリバン)による活発な破壊活動が次第に増加して危機に陥っている治安状況下で行われた。今年、つまり2017年5月下旬にカーブルにあるドイツ大使館の前で、150人を殺害する目的で爆発事件が起こっている。
この爆弾は周辺の他国大使館にも大きな被害を与えているが、ドイツ治安当局は、この爆弾についてアフガニスタンにあるドイツ系機関に打撃を与える警告の意味で爆破されたと見ている。
アフガニスタンにおける劣悪な治安状況を鑑み、ドイツ政府は同国への[アフガニスタンからの]亡命希望者の内、亡命を却下された者の帰還を停止させた。
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( 翻訳者:NK )
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