パレスチナのマフムード・アッバース大統領、宮殿を国民事務局に変更
2017年08月28日付 Hamshahri 紙


 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領は、公邸であり迎賓館でもあるラーマッラー[訳注:またはラマッラー、パレスチナ自治政府の首都にあたる]のサルダー宮殿を、パレスチナ国民事務局に改めた。

 パレスチナ経済開発評議会(ベクダール)代表で、この公邸の建設監督者のムハンマド・シュタイェMohammad Shtayye氏は、この決断がパレスチナにおける同胞の間で初めてのものであると強調した。

 同宮殿は、広さ4千7百㎡以上あり、ラーマッラーの北にあるサルダー村の西の端に位置しており、この村の土地のうち2万7千㎡が建物や中庭、関係施設などに割り当てられている。

 ラーイ・アル=ユウムを引用したイラン学生通信(ISNA)の報道によると、パレスチナ経済開発評議会のウェブサイトの発表に基づけば、この宮殿の建設費用は1750万ドル(約19.5億円)であり、同評議会とパレスチナ財務省から費用が捻出されている。

 5年前の建設当初、この宮殿はパレスチナ自治政府代表の公邸兼外交使節の迎賓館として利用される予定だった。

 パレスチナ自治政府のイーハーブ・ベッサイソEhab Bessaiso文化大臣が、AP通信社に対して語ったところによれば、同自治政府マフムード・アッバース大統領は、サルダー宮殿に関する自身の決断についてはっきりと公言しており、この決定の詳細は、本日8月28日(月)のプレスカンファレンスで発表される予定である。

 ベッサイソ大臣はさらに、「我々は、この決断をパレスチナ文化のための歴史的・戦略的決断として尊重する」と述べている。

 彼はまた、「数か月前から、マフムード・アッバース大統領の決断に即した建物の備品設置や内装工事が行われ、公邸から国民事務局への改装が始められた」と述べた。

 シュタイェ氏は、このように述べている。「パレスチナ経済開発評議会は、ラーマッラーとアルビーレにある迎賓館をアッバース大統領の公邸兼外国使節団用の迎賓館となるよう5年前から改装を開始した。しかし、議会の介入により、この宮殿を国民のために用い、国民事務局に変更すべきと判断とされた。」

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( 翻訳者:YK )
( 記事ID:43421 )