エルドアン大統領、中等教育一斉試験廃止を指示
2017年09月19日付 Hurriyet 紙


「中等教育一斉試験(TEOG)を廃止しなければならない」とのタイイプ・エルドアン大統領の言葉の後、120万の学生に関わる高校入学に関する議論が続く中、国民教育省大臣イスメト・ユルマズ氏は、今年中等教育一斉試験をおこなわないと発表した。ユルマズ大臣は、新システムに関して、「省が作業している」と述べた。

国民教育省大臣イスメト・ユルマズ氏は、昨日の朝、アフリカの大使たちと朝食を共にした。エルドアン大統領が、「中等教育一斉試験を廃止しなければならない」と述べた言葉と共に始まったカオスを理由に、ユルマズ大臣は注目の的となった。会合の前と後に質疑応答を受け付けなかったユルマズ大臣は、出口で公用車に乗る 際、あるタクシー運転手が「尊敬する我が大臣、お茶を一緒に飲めますでしょうか」と尋ねた。まずは、「また今度」と返答したユルマズ大臣は、しつこい招待の後に、タクシーの停留所へ向かった。暫くの間、タクシー運転手たちとおしゃべりをしたユルマズ大臣は、新聞記者の質問にも返答しながら、要約すると以下のように述べた。

■心配をする必要はない

(中等教育一斉試験に関して期待する)1800万のこどもがいる。1800万の私の子供誰一人も、自分の将来に対して心配する必要はない。国民教育省は検討評価の点で、トルコの最も経験を持つ組織だ。私はすべての保護者に、以下のことを求めたい。

あなた方の子供は、我々の子供である。頭の中に一片の疑問ももたなくてよいのだ。子供達を心配、杞憂させるようなことはなにもない。我々が行ったすべての変更は、より良い方向へ向かうためである。この中等教育一斉試験の廃止に関しても、より良い変更となり、その効果も皆見ることとなる、と願っている。「本当に(変更は)良いものであった、ありがとう」と皆が言うことであろう。ほら、ユーラシア(トンネル)の建設を実行するときも議論が起こった。だが現在ユーラシア(トンネル)を建設したことで反対する者はいるか?

■我々の最後の言葉はこれである、我々を信頼して

中等教育一斉試験を廃止することが決定された。中等教育一斉試験の廃止はトルコの前途を開くことである。我々の子供を競走馬の位置につけた。信じてほしい。我々の子供は成長しているが、あなた方はその成長に気づいていない。予備校がどれだけ増えたことか。なぜ増えたか?それは専ら中等教育一斉試験によって増えたのである。どの父、母が子供に小さいころから競走馬の位置につくことを欲するか。愛して、敬意をもって、家に留まって、家族と、兄弟といさせてあげて。我々の最後の言葉は、我々を信頼してということである。我々の目的は純粋に、トルコ全体を21世紀に誘うことである。

■我々はより良い方向に向かっているではないか?

(中等教育一斉試験が今年実施されるのか)今年実施されない。今年、中等教育一斉試験は行われない。これに関しては、国民教育省が作業を行っている。我々は閣議に提案する。我々は閣議から出た決定も国民に知らせるが、つまりは以下のようである。

誰の心配も必要ない、良い方向へ向かっている。現在教育に関してフィンランドが改革を行うと、それが正しいことであるかのように皆フィンランドに倣うよう求めるが、教育に関して我々が変更を行うと皆が心配し始める。心配してもいいが、トルコを見てほしい。以前と比べてより良い方向に向かっているではないか?(タクシー運転手が 「そうだ、素晴らしい、素晴らしい」と言うのを受けて)そう、我が国民に聞いてみよ。」

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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:43423 )