クルド自治区住民投票、反発広がる
2017年09月27日付 Hurriyet紙


北イラク・クルド自治政府の一方的な独立への住民投票に、世界中から反発が注がれている。アメリカ合衆国からは「失望した」という発言がなされ、EUからは失望の意が表された。ロシアは「イラクの領土保全を支持する」と述べた。唯一の祝福の言葉は、スペインから独立するため住民投票を行う予定のカタルーニャからであった。北イラク・クルド自治政府、首脳のバルザーニーは、「勝利」を宣言し、バグダードや近隣諸国へ話し合いを呼びかけた。

当該地域諸国をはじめとする国際社会が反対しているにも関わらず、北イラク・クルド自治政府が一昨日実施した、独立に関する住民投票が反響を呼んでいる。イスラエルの他、どの政府も北イラク・クルド自治政府の一方的な住民投票に肯定的なコメントを送らなかった。昨日も住民投票に対し国際的な反発が続いた。住民投票に反対していることを以前にも表明していたアメリカ国務省と国防総省のもと、批判が続けられた。

■アメリカ「失望を味わった」

アメリカ国防省報道官ヘザー・ナウアートは、「アメリカは、該当地域外の国々も含め、北イラク・クルド自治政府が一方的な独立への住民投票を行う決定をしたことに失望した」 と述べた。「仲介者のいないこの住民投票ゆえに」アメリカと北イラク・クルド自治区民との歴史的関係は影響を受けないが、この行動が北イラク・クルド自治区と住民へ政情不安と困難を増すことになるだろうと同報道官は述べた。また、北イラク・クルド自治政府とイラク政府や周辺諸国との関係がこの住民投票により影響を受けるとも指摘した。国防総省報道官ロバート・マニングは、一昨日の記者会見で北イラクで行われた独立住民投票に関し、「ISとの戦いで注意が散漫にならないと願う」と答えた。

■EU:失望

EUは一方的な行動とみなす住民投票が、多くの反対の声があるに関わらず、実施されたことに失望したと述べ、関係者が冷静に振舞い、対処するよう求めた。発表では「イラクの統一、ISの脅威への対抗、解放地区の再建の点でイラク国民すべてに利益になる形で、安定かつ包括的で繁栄した国づくりが最重要」と述べられた。

■ロシア:イラクの味方

ロシア大統領報道官ドミトリー・ぺスコフは「ロシアは当該地域の政情安定と安全のためイラクの領土と政治的一体性を支援している」と話した。

■国連:「政情不安定要因」

国連は、北イラク・クルド自治政府により、議論の対象となっている(特にキルクーク)地域で実施された住民投票が「政情不安定要因」であると注意を促した。

アラブ連盟事務局長ゲイトは「北イラク・クルド自治政府が住民投票に固執したことに、連盟は失望した」と話した。

イラン最高指導者ハメネイの外交諮問役アリーアクバル・ヴェラーヤティーは「この行動は当該地域で政治的混沌を生む」と述べた。

■エジプトからは冷静な、カタルーニャからは祝福

エジプト外務省の発表では「エジプトは、全関係者が現況をより難しくさせる、一方的な措置を取らないことを望む」とあった。アルビールとバグダード間の対立点が包括的解決に至るよう、建設的な話し合いを行うよう呼びかけた。

ドイツ外務相シグマル・ガブリエルは「独立への住民投票が実施されたことは悲しいことだ。この決定は国連の注意喚起に反して実行に移された。住民投票は折衷的な結果にはならないだろう」と述べた。

スペインからの離脱に向け10月1日に住民投票が予定されているカタルーニャ自治州長カルレス・プチデモンは、ツイッターで「今朝、クルド自治政府大統領メスット・バルザーニーと電話で話し、クルディスタン住民投票に関して祝福した。お互いの大きな成功を祈る」と発言した。

■ムアッリム:クルド人の自治に関しては議論が必要

シリア外務相ヴェリド・アル=ムアッリムはシリア系クルド人の自治要求に関しこの先議論可能であると述べた。ムアッリム外相はロシアの政府系チャンネル、 Russia Todayで「シリア系クルド人はシリア領土内で何らかの形での自治を求めている。この問題はオープンに議論し、話し合える。ISとの闘いが終わって初めて、クルド人たちと交渉の席につき、未来の形について議論可能である」と話した。ムアッリム外相はイラクで、北イラク・クルド自治政府による独立への住民投票を拒否し、イラクの一体性に賛成であると述べた。他方、一昨日マルディンのヌサイビン市に面した、シリア系クルド人統治下のカーミシュリーでは、住民投票の祝福がなされた。

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(翻訳者:岩田紗知)
(記事ID:43462)