ギュレン派?海軍士官、豪華ヨットでキプロスへ亡命
2017年10月06日付 Hurriyet 紙


フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)のメンバーだとされており、先週末豪華な帆船でキプロス共和国へ脱出した海軍士官は、メルスィンに駐在していたカーディル・カラマン大尉であることが判明した。

6月にギョルジュクからメルスィンの南方海域司令部に赴任したカーディル・カラマン海軍大尉は、FETÖの隠れメンバーであると言われている。カラマン大尉は以前、イズミルを拠点に行われたFETÖへの捜査において、捜索を受けた組織の「信頼のおけるイマーム」と公衆電話で通話したという情報がある。この通話によってカラマン大尉の身元が判明し、身柄を拘束する命令が下った。このためカラマン大尉は、「サンチェス」という名の帆船で日曜にキプロスへ逃亡した。

■情報機関は「協力」に満足

カラマン大尉は、キプロスのラルナカで、「FETÖ捜査で私の名前も容疑に上がった。9月29日に警察がイズミルの自宅を家宅捜索した。その報せを受けるや否や、私は船でメルスィンから逃亡した」と述べた。キプロスメディアは、カラマン大尉の「協力」によって同国の情報機関がとても満足していると報じた。

キプロスのカシメリニ紙とフィレレフェロス紙は、トルコ軍の士官がパスポートを持たずにラルナカ港に入港したことについて、政治的な亡命の権利が認められる可能性が高いと報じた。キプロスメディアは、トルコ軍の士官が政治的亡命の権利を求めてキプロスに逃れたのは初めてだということを強調し、「我々はこの事件を秘匿すべきだった、粗末な対応だった」と評した。

カラマン大尉は逃亡の後、ソーシャルメディアのアカウントから写真や情報を削除しているが、彼が何度もヨーロッパ諸国に旅行に出かけていたことがわかっている。カラマン大尉は特に、欧州議会の研修のために訪れたポーランドと、旧ソ連諸国の学生や研究者と近い関係を作っていた。

キプロスメディアは、カラマン大尉が全長31メートルの「サンチェス」という名の豪華な帆船でキプロスに入国したと伝えている。カラマン大尉の軍人時代を知る人は、「帆船は31メートルではない。あったとしても31フィートだ。31フィートは約10メートルだ」と述べた。

■2人のギュレン派がアテネから訪問、面会

カーディル・カラマン大尉は、ラルナカ港でキプロス情報機関の保護下に置かれた。キプロス警察はヨット港への立ち入りを厳重に制限している。カラマン大尉は、キプロス情報機関の「あなたを隠れ家に連れて行く」との申し出を断り、自らの希望で港に停泊した船に宿泊している。キプロスの情報筋によると、カラマン大尉の入港の翌日にギュレン派のトルコ人2人がアテネからラルナカを訪れ、カラマン大尉の了承のもと短時間の面会を行ったという。

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( 翻訳者:神谷亮平  )
( 記事ID:43516 )