トルコのイドリブ作戦、開始
2017年10月07日付 Cumhuriyet紙


シリアの「停戦地帯」であり、この枠組みでトルコ国軍(TSK)が侵攻する可能性が言及されたイドリブ県
の作戦が始まった。エルドアン大統領は、過激派ヌスラ戦線のコントロール下にあるイドリブ県で、TSKの援助のもと、この作戦を自由シリア軍(ÖSO)が実行したと述べた。


ロシア、トルコ、イランが主導し実現したアスタナ・プロセスにより、シリアに「停戦地帯」を設け、この枠組みでTSKが県内へ侵攻する計画が示唆されたイドリブ県への作戦が始まった。ヌスラ戦線のコントロール下にあるイドリブを奪還する作戦をTSKが支援する反体制派ÖSOが実行したことが分かった。トルコ国境付近、ヌスラ戦線の主導でジハードを行っているタハリール・アル・シャームのコントロール下にあるイドリブに対する計画において、先日来、国境に軍を派遣しているTSKが、ハタイ県レイハンル郡ジルヴェギョズ国境門で装備を整えた、と昨日報道された。TSKが国境を越えるか否かが注目されている中、昨日タイイプ・エルドアン大統領は、AKPのアフヨン・キャンプでその話題に触れた。「イドリブでの大規模な作戦があり、続けられている。アレッポから逃げてきた兄弟たちへ死ねとも残れとも言えない。彼らへ救いの手を伸ばさなくてはならない。この作戦は開始され続けられている。シリアとの国境間にテロの回廊ができることは決して許さない。イドリブ作戦ののち、我々が新しいイニシアチブをとる可能性がある」と、エルドアン大統領は述べた。

■アフリーン議論

 この発言により、TSKがアフリーンへ向かって、つまり民主統一党(YPG/PYD)のコントロール下にある地域に関して攻撃を試みるか否か議論が再燃した。トルコがイドリブ内で形成する戦線により、アフリーンのYPGの存在へ壁を築こうとしていると言われている。エルドアン大統領は、イドリブ作戦を現在ÖSOが実行している、と述べ、以下のように続けた。「まだトルコ軍はそこにはいない。イドリブの人々の安全のため、トルコとロシアは共同で動く。イドリブ内はトルコが、市外と国境はロシアが安全保障を担う。(「ユーフラテスの盾」作戦のような形になるのかという質問を受けて)ボクサーは攻められるとき、パンチの数を数えない」

■ロシアとの調整

エルドアン大統領は、ロシアは航空から、TSKはトルコ国境内から現在作戦を支援していると述べた。ÖSO組織のリバ・アル・ムタスムのある関係者は、ロシア空軍の支援はなく、これらの任務はシリア政府軍がいる場所のみに限られている、とロイター通信へ語った。

■800人が軍へ参加

İHAの報道によると、15部隊からなる800人のÖSOメンバーがイドリブへ入り、第一段階はÖSOによって始められ、第二段階はTSKも支援する。ÖSO関連組織のハムザ師団も、イドリブでの軍事オペレーション開始を許可したと発表した。一方シリア政府寄りのアル・マスダルの報道によると、トルコ国境に近いハダド村でTSKとタハリール・アル・シャムの間で衝突が起こったという。

■プーチン訪問の後

 シリア政府寄りの同盟国、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が約一週間前に実現させたアンカラ訪問後、イドリブ作戦は行われた。一方、昨日ジルヴェギョズの北、イドリブ県内にある国境の一部が、開始予定の作戦に先立ち、朝方、撤去されたとの報も入った。この1ヶ月、レイハンルへの機甲部隊と軍の移送が続いていた。ドアン通信社によると、先週多くの戦車がジルヴェギョズ関税門を通過し、ジルヴェギョズの向かいにあるシリアのバーブ・アル・ハヴァ国境門周辺の5キロに渡る緩衝地帯へ配備された。

■戦略的重要性

 シリアで約6年続く戦闘においてトルコ政府から「テロ組織」と見なされる一方、アメリカが支援するYPGが率いるシリア民主軍が、「イスラム国」(IS)に対するラッカ奪還作戦を続けている。その一方で、シリアと同盟関係にあるモスクワ・テヘラン・サイドがトルコ政府と協力して提案したアスタナ・プロセスで合意された「停戦地帯」に注目が集まっている。アスタナ協定で、シリアに4ヶ所の「停戦/緊張緩和地帯」が発表された。この中にはイドリブの他、デラとクナイトラ、ラスタンとタルビセ、東グータが含まれる。

■ジハード戦士の向かう先

 アスタナ・プロセスの枠組みで保証国のトルコ・ロシアから500人のオブザーバーの兵士がイドリブで任務にあたる計画があり、この人数は同盟の支援により増やすことができると報じられた。シリア軍はロシアとイランの支援で地上戦で前進する一方、最近反体制派と結ばれた停戦協定の枠組みで、ジハード戦士とその家族はイドリブに向かった。一部のÖSO部隊に対しヌスラ戦線が勝利している現況で、YPG問題で対立の続くアメリカはイドリブ問題ではトルコに対し強硬な態度をとっていた。イドリブ県には、約20万人が住んでいる。イドリブは、トルコ国境から45キロ離れており、北にアフリーン、東にアレッポ、西に地中海岸のシリア政府のコントロール下のラズキイェに囲まれた戦略的地域である。シリアで内戦が始まった地点であり、混乱している地域という特徴がある。TSKとTSKが支援するÖSOは、2016年8月24日に始まった「ユーフラテスの盾作戦」の枠組みでISのコントロール下のアル・バーブへ向けての作戦が準備され、2017年3月にアル・バーブのコントロールを掌握したと発表された。

■「180人の兵士を殺害した」

 イドリブに対する空爆は、一昨日の夕方と昨日も続き少なくとも13人の市民が死亡したと、反体制派寄りのシリア人権監視団は発表した。空爆の背後には、シリアの航空機がいたと言われた。ロシア国防省はというと、昨日の会見で、シリア全土でその日行われた空爆で「120名のISのテロリストと60名の傭兵を殺害した」と発表した。シリア空軍は、一昨日ISから奪還したと言われたマヤディーンを重点的に狙った、と報じられた。

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(翻訳者:甲斐さゆみ)
(記事ID:43529)