レバノン:中東の平和を願い自転車でレバノンを駆け抜ける女性たち
2017年10月07日付 Al-Nahar 紙


■平和を願う120名の女性サイクリストに囲まれるハリーリー首相 

【ベイルート:本紙】

レバノン共和国サアド・ハリーリー首相は7日正午、アラブや世界各地の16か国から集まった約120名の女性らを首相邸宅に招待した。彼女らは、ロードバイクでレバノン国内の様々な地域を走るキャンペーン Pedal for Peace の参加者だ。平和を願うこのイベントは、ベイルートにある自転車店Beirut by Bike が組織し呼びかけたもので、Follow the WomenとCycle for Peace、イギリス人活動家のディタ・レーガン氏による協力と国内治安部隊の支援により開催された。

これに際してハリーリー首相は、「貴女がたは、これまでに報道機関を介してレバノンについて見聞きしてきただろうが、それは完全に異なる姿だ。レバノンは美しき共生と歴史と文化の国である。時には混乱や苦難、難しい局面を経験するかもしれない。レバノンを巡れば、美しい街々や道、街角のありのままを目にすることが出来る。18の異なる宗教宗派といったこの国にある多様性にも関わらず、我々は一人の人間であるかのように皆共に生きている。時に政治もまた同じだ」と話した。

加えてハリーリー首相は、「国に戻ったら、友人にこの国がどれほど美しいか伝えるべきだ。貴女がたが、家族や友人とレバノンに戻ってきてくれることを望む。また、レバノンは自転車により一層親しい国になることを希望する。これは今レバノンが必要としていることである」とした。

活動家のレーガン氏は、「レバノンの多様性と美しさを目にして、参加者はみなレバノンへの再訪を望むと思う。ここ数か月で私たちの国の多くがテロ攻撃を経験しているが、レバノンで私たちは安全と幸せを感じた。私たちにとって、そうした経験を見て知る良い機会であった。私たちは皆平和を信じる。ここにいる女性たち全員が、レバノンと共にある。自国に戻ったら、この経験を周囲に伝える。私たちは平和のためにここにいるのですから」と語った。

《後略》

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( 翻訳者:堀 嘉隆 )
( 記事ID:43532 )