イドリブ北部は自由シリア軍管理下に
2017年10月10日付 Milliyet 紙


トルコ国軍が偵察活動の一環で国境を越えてイドリブに入ったと伝えられる一方、同地域に以前から入っている自由シリア軍(ÖSO) とタハリール・アル=シャーム(HTŞ)と名称を変更したヌスラ戦線との間でのイドリブにおける会合が合意に達したことが明らかになった。合意した内容は、HTŞがアフリーン国境を含むイドリブ北部の管理をÖSOに任せることだという。イドリブ-アフリーン国境線における3つの拠点とシリア政府軍が駐留する境界線もトルコ国軍に任される。

入手した情報によれば、イドリブ国境線の緩衝地帯でタハリール・アル=シャーム(HTŞ)との会合が頻繁におこなわれた。これらの会合で、イドリブと接するアフリーンとシャフバにより近い国境線を自由シリア軍(ÖSO)の管理下に置くことについて合意した。民主統一党(PYD)が管理するアフリーンほか、トルコ国軍の行動計画に入っているジンデレスとタル・リファトの町々も含んだアアザーズからエル=バブまでの回廊の国境線上にある3つの戦略上の拠点は、 トルコ国軍が支援する自由シリア軍のグループの管理下に入ることが明らかとなった。

■自由シリア軍(の管理)を望まなかった

この合意により、これらの地域にいたタハリール・アル=シャーム(HTŞ)の武装グループはダリト・イゼの町や村々から東へ直ちに撤退を始めたという。

本紙が現地で入手した情報によれば、HTŞは、ユーフラテスの盾作戦に参戦した自由シリア軍がアフリーン国境線に駐留しているにもかかわらずイドリブで任務につき戦略拠点を管理することを承認せず、これらの場所をトルコ国軍の管理下に置くことに合意した。HTŞは、シリア政府軍が駐留している境界線に対してもトルコ軍配備の継続を求めた。合意した内容では、HTŞの武装グループは、イドリブとその周辺のいくつかの拠点からの撤退することを承認し、解放される回廊を使ってハマの北部へ向かう予定だ。HTŞはハマとその周辺での軍事行動を活発化させているという。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:43541 )