Abdulkadir Selviコラム:エルドアンとギョクチェキは何を話したのか?
2017年10月17日付 Hurriyet 紙

政治議題にアンカラ市長、メリフ・ギョクチェキ氏が上がっている。

先週は、罷免に反対したギョクチェキ氏。罷免はされまいと、「私を罷免できるのならしてみなさい」と話した。が、今週は、風の流れは逆になった。ギョクチェキ氏は、罷免の決定を受け入れたのだが、名誉ある罷免を求めた。

ギョクチェキ氏が有終の美を求めるまで自然な流れはなかった。「私の子孫に何と説明しようか、不正でもあったのか、はたまた私はギュレン派なのか。どうして辞任などしようか」との発言には人間的な部分がある。皆、名声・体面のために生きている。しかしエルドアン大統領が進めている交替の流れがある。では、罷免と名誉ある辞任は両立できるのか?できるのだ。

エルドアン大統領とメリフ・ギョクチェキ氏は、10月5日(木)の夕方1時間45分かけた会談をおこなった。エルドアン大統領は、「私がこのような形で辞任するなどおかしい」と主張するギョクチェキ氏に対し、「この件を長引かせるな。やめなさい」と言った。ギョクチェキ氏は、エルドアン大統領と昨日(16 日)また会談を行った。イスタンブルからアンカラに戻ったエルドアン大統領にエセンボア空港で会い、立ち話をした。冷え切った会談とはならなかった。エルドアン大統領はギョクチェキ氏の手を取りながらギョクチェキ氏と立ち話をした。では、これはギョクチェキ氏の続投を意味しているのか?いや、違う。

■二人の間の話

まず、エルドアン大統領とギョクチェキ氏の間で交わされた会話を示そう。

ー親愛なる大統領、あなたが何を望もうと私はそれに従います。アンカラを失うまい。

ーもちろんだ。いつでも会おう。

ギョクチェキ氏が反抗姿勢を貫いていたならば、その後、こうした二人の間の話は実現しなかった。だが、辞任要求を受け入れたことで、雰囲気は良くなった。

ギョクチェキ氏側の展開を追うことは、時にイスタンブルの株式市場を見ることよりも難しい。もし様々な理由から皆さんが押さえなければ、いつでも「ギョクチェキ氏は辞任しない」という見出しや「ギョクチェキ氏は別れを告げた」というニュースを掲載できますよね。先週、大規模な乱高下があった。しかし思うに、雰囲気はもとどおりになったようだ。なぜなら、ギョクチェキ氏は辞任の決定を受け入れた。ことはスケジュールの問題となった。現在、この過程はギョクチェキ氏と公正発展党にとって消耗する前に解決する段となった。ギョクチェキ氏が辞任しないとの報を受けて、先週、公正発展党アンカラ党本部によって市議会のメンバーと区首長たちとともに行われた会議では、「あらゆる決定に対して署名してはならない、購買行為、賃貸、売買行為を承認してはならない」と指示が出された。「決定を認め、承認をしたものたちは党から排除する」とも警告された。

■最新の会談

この騒動が勃発した一方で、公正発展党とギョクチェキ氏の間の対話は一時も断たれなかった。問題が危機に瀕する前に、容易に解決するため努力がなされた。現状では、その方向での努力が功を奏したと理解されている。

メリフ・ギョクチェキ氏は辞任の決定を受け入れた。しかし、エルドアン大統領ともう一度会いたがっている。ギョクチェキ氏は最初の会談でエルドアン大統領に諸々のプロジェクトを提案し、この企画を実現させるために2019年3月31日に行われる予定の地方選挙まで任務を続行したいと話した。今回の面会が実現すれば、ギョクチェキ氏はエルドアン大統領に世論調査を携え会うことだろう。公正発展党がアンカラを失わないため協力して選挙まで事を進めようと進言するだろう。もちろんこの提案がエルドアン大統領によって検討されるには、まずは他の書類には彼の辞任の件があることが期待されている。なぜなら、エルドアン大統領は、自分のリーダーシップが試される立場に陥りたくないからである。

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( 翻訳者:西山みなみ )
( 記事ID:43584 )