ラッカにオジャラン・ポスターはためく
2017年10月19日付 Hurriyet紙


米国はテロ組織・クルド労働者党(PKK)と別組織だと繰り返し述べてはいるが、米国の支援するクルド人民防衛隊(YPG)のメンバーは、シリアのラッカをISから奪還すると広場にオジャランの旗を掲げた。YPGの女性組織、クルド女性防衛部隊(YPJ)のリーダー、ネスリン・アブドゥッラーは、ISから街を奪還したとの声明を出した。

 テロ組織・ISがいわゆる「首都」としたシリアのラッカでは、米国の支援を受けたシリア民主軍(SDG)に完全制圧された後、街の中央広場にテロ組織・PKKの首謀者、アブドゥッラー・オジャランの旗が掲げられた。ラッカ解放に向けた軍事作戦では、PKKのシリア支部であるYPGが、DGの母体となった。昨日、YPGの女性組織であるYPJの戦闘員も、ラッカのアル・ナーイム(天国)広場でラッカ解放を宣言した。ISは同広場で斬首を行うなどの死刑を市民の面前で行っていた。YPJ司令官のネスリン・アブドゥッラーは、ラッカを制圧したとの声明を出し、「ISの残虐な支配下にある女性たちを解放するため、戦いを続ける」と語った。

■ISの幹部を尋問している

 アブドゥッラーは、YPJがラッカを奪還するまでの4か月にわたる戦闘で、メンバー30人が犠牲になったとも話した。また、ヤズィード人の女性たちをISの手から救い出したと述べた。SDGのスポークスマンであるタラール・スィロは、外国人のIS幹部を捕らえ尋問しており、この人物を独立法廷で裁くと話した。

■米国はPKKとYPGは別物としている

 SDGメンバーとして戦ったYPG・YPJの戦闘員が街を制圧した後、オジャランの旗を掲げたことは、以前、米国の幹部がこの集団について行った話を想起させる。米国務省の元副スポークスマンであるマーク・トナーは、任期中、PKKとYPGは別組織だと述べていた。
 トナーは、「PKKとYPGに繋がりがあるという見方には敬意は払うが、反対だ。『我が国はPKKを未だテロ組織として見ている』と明言したい」と述べていた。また、YPGを支援しているとし、「YPGは対ISで非常に重要な役割を担っている」と話していた。

■ラッカの統治は市民協議会が行う

 ラッカからISが一掃された後、街の統治権は市民で構成された市街協議会に移行する。AFP通信は今日にも公式な解放宣言が行われると伝えている。SDGは、協議会は半年前に結成され、ラッカ住民らで構成されていると発表している。

■プラカードをもつ写真

 米国の対IS戦の特務司令官、ブレット・マクガークは2016年はじめ、トルコとの国境コバーニでYPGの指導者、ポラト・ジャンからプラカードを受け取った。その写真に、アンカラ政府は不快感を表明していた。

■「彼らはSDGと改称した」

 米国の特殊部隊司令官レイモンド・トーマス将軍は、7月にアスペン研究所がコロラドで開催したフォーラムで、トルコがYPGに不快感を示しているためSDGの名称を使うことにしたとし、次のように語った。「彼らは公にはYPGだと自称していた。しかし、トルコがYPGはPKKと同一の組織だと言い、『米国は我が国の敵であるテロリストと連携している。同盟国としてどうしてこんなことが出来るのか』と抗議していた。そのため、我々はYPGに対して名称を変える必要があると話した。「YPGでなければ、何と名乗りたいか」と尋ねると、翌日になって、YPGは組織の名称を「シリア民主軍(SDG)」であると宣言した。名前に「民主」の表現を入れるとは賢明だと思った。そのことで、彼らは一定の信頼感を得たのだ。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:貝瀬雅典)
(記事ID:43600)