シリア:ダーイシュ掃討作戦大詰めを迎え、和平会議の呼びかけ
2017年10月20日付 al-Hayat 紙


■プーチン大統領は、シリア人のための和平会議を提案

【モスクワ、ロンドン:本紙】

シリアで「ダーイシュ」支配下となっていた地域が縮小し、同派はラッカから駆逐された後、最後の大きな要塞の一つダイル・ザウルで包囲されている。これに伴いロシアのウラジミール・プーチン大統領は、「ダーイシュ」後のシリアをめぐる政治構想を策定した。同構想は、政治的交渉手段の推進、あらゆるエスニックグループの代表者を擁する和平会議の開催に基礎を置く。さらに、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア国連特使との会談中、「ダーイシュ」の日々はあとわずかであり、同派に対する戦闘作戦は間もなく終了するとの考えを表明した。また、情勢は最終段階に近づいていると述べた。

また、ラヴロフ外相はデミストゥラ氏に対してロシア政府は間もなく、アスタナ会議とジュネーブ会議の新規ラウンドを開催する見通しだと伝えた。これに対してデミストゥラ国連特使は、来月のジュネーブ会議の新規ラウンドを主催する準備があると強調した。他方、イランの最高指導者アーヤトッラー・アリー・ハーメネイー師は、シリアのバッシャール・アサド大統領に「テロに対し実現した勝利」を祝福した。また、アサド大統領は、現在シリア訪問中のモハンマド・バーゲリー・イラン軍参謀長と共同防衛戦略について議論した。

プーチン大統領は昨日、ロシア政府、そしてシリア政府側が「間もなくシリアのテロリストたちを敗北させる」と考えるあらゆる理由がある述べた。また、複数の問題が引き続きあるものの、シリアにおける和平プロセスは前向きに進展していると明らかにした。このことに加え、シリアのあらゆるエスニックグループの代表者を擁するすべてのシリア人のための会議を開催するという案があるとし、これは「ダーイシュ」を同国から放逐した後の、同国の将来を模索するためのものであると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:43603 )