道路拡張で7000年の遺構破壊―ウスパルタ県
2017年10月24日付 Hurriyet紙


シャルキカラアーチとベイシェヒルを結ぶ高速道路で行われた道路拡張工事の最中、7000年前のアラクル塚が破壊された。

ウスパルタ県シャルキカラアーチ郡のシャルキカラアーチ-ベイシェヒル間の高速道路で行われた拡張工事と発掘作業が今年、歴史に関わる大問題を引き起こした。

アンタルヤ高速道路第13地域局は、関係機関との調整なしに入札を行い、これを落札した企業が掘削作業中に、地域で最も歴史的価値のある7000年前のアラクル塚を破壊した。作業機械によって道路工事を行った従業員は、塚の内部とその周辺にブルドーザーで3~4メートルの穴をあけた。ショベルで塚から取り出された土はトラックに積まれ、周辺の空き地に捨てられた。しばらくしてからその中に人骨や墓石、石板、タイルがあると分かった。現地に呼ばれたウスパルタ・ヤルヴァチ美術博物館のアブデュルバリ・ユルドゥズ館長は、掘削作業を直ちに中止するよう要求した。発掘に関する公式報告書を準備したユルドゥズ氏は、破壊の規模を美術史の専門家の見解を添えてアンタルヤ文化遺産保護地方委員会に送った。新石器時代に関する作品も見つかった塚で、掘削・大割作業が行われていたことを知った委員会は、現地で詳細な調査を始めた。この調査で地面の下から現れたすべての品が粉々にされたことを確認し、公務員を含めた計19名を刑事告発した。

■「何ひとつ救えなかった」

歴史的スキャンダルを最初に目撃したウスパルタ・ヤルヴァチ美術博物館のアブデュルバリ・ユルドゥズ館長は、「高速道路は、『新しい道路を作っているのではなく、広げているだけだ』という理由で、委員会の審査なく入札にかけられたそうだ。問題となっている企業も、『とにかくすべての委員会の審査は受けた』と言い、それが普通の丘のように塚をばらばらにした。我々は作業を中止させ、刑事告発を行った」と話した。ユルドゥズ氏は中から歴史的な作品が発見された土の山が、ショベルカーで道端に撒き散らされたことを説明し、以下のように続けた。
「ブルドーザですべての歴史が取り除かれてしまった。3~4メートルほどの穴を開けたらしい。我々は何一つ救い出せなかった。しかし、ここはとても重要な地域だ。上層ではビザンツ時代、最下層では7000年前の歴史を抱えていた。非常に重要な歴史情報と資料が発掘され得た場所だった。」

(写真)空き地に捨てられた土の中から石碑とタイルが発掘された

(写真)この地域で以前発見された歴史的な品物たちはヤルヴァチ博物館で展示されている。

■刑事告発された

許可を得ずに掘削を行ったことで責任を問われているアンタルヤ高速道路第13地方局長のアリフ・チョバンオール氏は、「本件は司法機関に送られた。よっていかなる説明も行う必要はないだろう。しかし、委員会としては、この件で我々の手抜かりはないと考えている」と述べた。アンタルヤ文化遺産保護地方委員会の委員長であるイブラヒム・バクル准教授は7000年前のアラクル塚の上で行われた道路工事について、「この問題に関して委員会は決定を下し、責任ある人物について刑事告発を行った。今後のことは司法に委ねられている」とコメントした。

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(翻訳者:岩井美咲)
(記事ID:43647)