ヒュッリイェト記者、キルクーク・レポート
2017年10月21日付 Hurriyet紙


ヒュッリイェト紙の記者は、先週イラクのクルド政府からイラク中央政府の支配下に入ったキルクークにいる。生活は比較的もとに戻りつつある状況であった。知事庁舎と病院、陸橋に、イラクとトルクメンの旗が掲げてある。大通りには、タラバーニー元イラク大統領の写真が残っている。しかし、イラク・クルディスタン自治政府(IKBY)のバルザーニ大統領の焼かれた写真が注意を引いた。

 2003年、イラク憲法を準備した最初の議会で唯一トルクメン代表であったソンギュル・チャブク氏と共に、バグダードからキルクークヘ、朝日が昇るのと同時に向かった。アメリカへの抵抗の起点となったバグダードのアダミヤを通った。30分後、私たちはディヤレとの県境に着いた。アーシューラ祭を記念し、通りには国旗が立っていた。しばらくして、イラク全土から歩いてナジャフとケルベラーへ向かうシーア派の人々が道中休憩する場所を見た。ハーリスの町の入口には、そこが空港への入り口でもあるため、巨大なコンクリートブロックを間を通り抜けて、入ることになった。3年間、アルカイダが支配したアルアズィムの向かいには、サダム・フセイン時代にイラン国民戦線のために建築された街を見ることができる。
 1時間半のうちに、先週イラク軍が制圧したサラハディン州へ入った。2014年にイスラム国を追放し、サラハディン州を支配したIKBY が税関として利用している大きな広場に大型トレーラーの列があるが、今はイラクの国旗がはためいている。

■タラバーニー元大統領とハシャディ・シャービー

 破壊された建物から、激しい戦闘があったとうかがえるトゥズフマトゥへ30キロメートル近づくと、かつてスンニー派のアラブ人が住んでいたセルハの街が、ハシャディ・シャービーによってもぬけの殻にされたことが分かった。数キロ後、シーア派のトルクメンが住んでいたアミリィへ入った。この地域は、イスラム国が完全には一掃されていない。夜な夜な襲撃が起こっている。さらに、激しい戦闘のあったサラハディン州のトゥズフマトゥの入り口にあり、タラバーニー元大統領を支持するクルド人が所有する石油ステーションは、ハシャディ・シャービーの旗で飾られていた。ハシャディ側を支援したトルクメンたちは、クルド軍へ対して60人の戦死者を出した。他の基準においては、中規模の製造業のオーナーたちは、家財・不動産を手放して逃げた。イラクで一番長い橋と言われ、アラビア語で鶏という意味を持つダククへ入ると、キルクークに入ったことになる。

■ぼろぼろの写真

 キルクークへ近づくにつれ、衝突から撤退したクルド軍の兵宿営地をイラク軍が使っていることが見てとれた。壁にタラバーニー元大統領の写真が残っている。しかし、アルビル方面からキルクークへの入口に建てられた大きなクルド兵の像は倒れそうだ。像のわきを進むイラク軍は、像に向けて銃をうち、意志を示している。新しく建設された知事庁舎と病院、陸橋にイラクとトルクメンの旗が掲げてある。
 キルクーク中心部での日常生活は、ゆっくり通常に戻りつつある。大通りのタラバーニー元大統領の写真は撤去されていないが、バルザーニ・北イラク自治政府大統領の写真が燃やされている。高速道路周辺の、イスラム国に対する闘争で命を落としたクルド軍の兵士の写真には誰も手をふれない。IKBYの旗も、まだ街の中心でたなびいている。キルクークの通りでは、クルド人に対する憎しみはなく、むしろ、イスラム国に対する闘争でクルド軍の人々の果たした役割を認めている。しかし、クルド政党の建物は、ハシャディ・シャービー軍が占領している状況にある。

■イスラム国が夫を殺害

 2003年にイラク憲法を準備した最初の議会で唯一トルクメン代表であったソンギュル・チャブク氏は、キルクーク出身である。17年間、キルクーク技術大学で教鞭をとった一方、政党から距離を置いていたため、サダム・フセインにより、大学から追い出された。以来政界にいる。14年間、バグダードとキルクークを行ったり来たりしている。「2006年、主要な道路を誰も安全と思わなかった一方ころから、女性であることも顧みず、時にはアル・カイダの支配域もとおって、バグダードとキルクークを行き来していた」とチャブク氏は述べた。同じ年、チャブク氏の車へアルカイダによってロケット弾による襲撃があった。使えないほど破壊された車から命拾いした、と話した。2度イスラム国によって誘拐され、身代金を要求された結果、息子をオランダへ送った。さらには、夫もイスラム国によって薬品を注射され殺された

■アルトゥンキョプリュでは、銃口はアルビルへ

 キルクークとアルビルへ、45キロ地点にあるアルトゥンキョプリュは、その時現在、周辺地域の中で最も熱い地点だ。イラク軍とハシャディ・シャービー勢力がクルド軍を駆逐し、あちこちで衝突が続いているアルトゥンキョプルに進んだ。住宅街の中に駐屯したクルド軍は、イラク軍から打たれる追撃砲を避けるため、人々の家の中に隠れている。アルトゥンキョプリュは、広範囲の一掃作戦のための最後の地点である。数キロ後退した地点に設置された大砲と装甲車が銃口をアルビル方面へ向け、石油地帯に対する襲撃を警戒している。

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(翻訳者:甲斐さゆみ)
(記事ID:43673)