ヘーゼルナッツ・ペーストのヌテラ、トルコ以外の原産国探し
2017年11月03日付 Hurriyet紙


ヌテラを販売するイタリアのチョコレート製造会社フェレロが、ヘーゼルナッツの需要を賄うため、世界最大の原産国であるトルコ以外へ原産地をシフトすることがわかった。ロイター通信によると、同社はカナダからチリ、オーストラリアにいたるまで多くの国で新たな原産地を探しているという。ヌテラの新しい原産国を探す労力は、変動する価格や限られた供給が支配的な28億ドルもの規模を持つヘーゼルナッツ市場において、トルコの支配を崩す可能性がある。

世界のヘーゼルナッツ収穫量の70%をトルコが占めている。ヘーゼルナッツの供給が地域的に限られた地域であることは、フェレロ社やクラフト・ハインツ・カンパニー、モンデリーズ、そしてネスレといった食品生産会社のサプライチェーンに脆弱性をもたらしている。

■10,100ヘクタールの土地

カナダ政府は昨月、オンタリオ州に異なるタイプのヘーゼルナッツを試作するプロジェクトに約50万カナダドルの支援を行った。161ヘクタール(およそサッカー場128個分)規模のヘーゼルナッツ栽培地を2017年までに10,100ヘクタール(およそサッカー場12,625個分)へと拡大することを目標とするこのプロジェクトの資金源には、フェレロ社も支援を行っている。推定では、オンタリオ州の農家はヘーゼルナッツととうもろこしの生産を比較すると10倍以上稼ぐことができると見られる。

フェレロ社のカナダにおける農業経済学者の一人、バーブ・ヤテス氏はロイター通信に対し、ヘーゼルナッツ栽培地拡大のため、同じような取り組みをセルビアやチリ、オーストラリア、南アフリカ、そしてアメリカのニュージャージー州でも行っているとコメントした。

■トルコは価格を引き上げた

チリの農業会社であるアグリコーラ社のオーナーであるジェイム・アルメンゴッリ氏は、「誰もがヘーゼルナッツを得るために新たな土地を探しています。上物でコストの低いものを、です。農家は期待を寄せています」と語った。チリの国家統計局によると、殻付きヘーゼルナッツの輸出量は2016年で6,500トンに達し、前年から5倍も増加している。

トルコで2014年に発生した霜害は、作物に被害を及ぼし価格上昇を引き起こした。こうした状況はチョコレートやプラリネ、リキュールなどの生産会社に不安を生み出した。また、農産物公社が価格下落を止めるため、多くのヘーゼルナッツを買い占めた。

スコットランドに本社を置くフリーワールド・トレーディング社のヘーゼルナッツトレーダーのアダム・ジョンストン氏は、「(フェレロ社は)すべての卵が同じ加護に置かれることで生まれる危険性に気付いた」と話した。

■生産量を増やし、コストを下げなければならない

フェレロ社のスポークスマンであるフランチェスチャ・フルチェリ氏は、近い将来行われる取り組みが会社の戦略に変化をもたらすとともに、会社がトルコを主要原産国の一つとして残す見込みであると伝えた。しかし、栽培地拡大の可能性や、農園が小さくて労働賃金が高く、そして比較的低い収穫率で稼働するトルコ産業を不安視しているとも伝えられた。

ロイター通信に対しコメントしたドゥラク・ヘーゼルナッツ社のカディル・ドゥラク理事は、「生産量を増やすことができず、コストも下げることができなければ、そもそも危機下にあるトルコのヘーゼルナッツ・セクターの状況はますます悪くなるだろう」と話した。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:43697)