ミサイル攻撃標的のサウジアラビアで、王族ら逮捕
2017年11月04日付 Hurriyet 紙

サウジアラビアでは、昨夜非常に大きな動きがあった。各通信社によると、イエメンから、首都リヤドへ弾道ミサイル攻撃があり、攻撃は防がれたという。この攻撃の直後、国家警備隊担当相と海軍司令官が解任された。しかし、サウジアラビアの不穏な夜で、それらは序盤にすぎなかった。安全保障に関わる各部署において解任が行われ、数人の王族、元閣僚と実業家らが逮捕されたとの情報が各通信社へ出回り始めた。11名の王族、4名の閣僚と数十名の元閣僚を含む非常に多くの人々が逮捕されたことが分かっている。逮捕の背後には、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がリーダーを務める贈賄・汚職対策委員会の存在がある。サルマン皇太子は、全世界の注意を引いた先日の「穏健なイスラムへの回帰」宣言で話題となっていた。この宣言の後に、サウジアラビアでこの大規模な逮捕が行われたことも注目される…。サウジアラビアの財務省は、「法の支配を強力にし、サウジアラビアの投資環境を守った」と発表した。

イエメンからサウジアラビアの首都リヤドへ、弾道ミサイル攻撃が行われた。昨夜遅くに行われた攻撃で、首都リヤドのキング・ハリド国際空港が狙われたとされる。サウジアラビアの情報筋によると、ミサイルはリヤド近くにあるミサイル迎撃システムにより空中で迎撃された。サウジアラビアの防衛省は、限られた範囲での攻撃であったため、死者はおらず、物的損害もなかったと発表した。空港の空の便も通常通り続いているとされた。一方、ミサイル迎撃の際の爆発音は、首都の各地で聞こえた。

■イエメン「作戦は成功」

フーシ派のコントロール下にあるイエメン防衛省はで「ミサイル攻撃はサウジアラビアの首都を揺るがし、成功した作戦であった」と発表した。サウジアラビアの首都リヤドへ初めてミサイル攻撃が行われたという点で、大きな意味を持つ。
 一方イエメン空軍高官は、サウジアラビアがミサイルを迎撃したという報道は真実ではないとの主張をCNNへ語った。

■リヤドでは、活発な動き

ミサイル攻撃の後、サウジアラビアでは目まぐるしい進展があった。アディル・ファキフ経済計画相とエミール・ムターブ・ビン・アブドゥラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国家警備隊担当相、アブドゥラー・スルタン海軍司令官が解任された。ファキフ大臣に代わり経済計画相にムハンマド・アル=トワイジリ氏が、ムタブ・ビン・アブドゥラ国家警備隊担当相のポジションにはハリド・ビン・アイヤーフ王子が任命された。しかし、この任免がミサイル攻撃と関連しているか否かははっきりしていない。

■「汚職に対する緊急対策」

 サウジアラビアでの「激震」は、これに留まらなかった。サルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は、夜遅くに「汚職との闘い」に対して一連の決定を下した。サウジアラビア国営通信(ASP)が発表した国王決定によると、「贈賄と汚職に関与したものに対し手続きを開始し、調査を継続するため、委員会を設立する」決定が下された。

■11名の王族、4名の閣僚、数十名の元閣僚

 サウジアラビアの汚職対策により、11名の王族、4名の閣僚、数十名の元閣僚を含む多くの人々が逮捕された。

■逮捕開始の噂

 サウジアラビアからの最新情報によると、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が設立した委員会は、数名の王族と元閣僚の逮捕を決定したといわれる。アル・アラビーヤ報道チャンネルは、サウジアラビアで逮捕が始まったという報を最新ニュースとして視聴者へ伝えた。アル・アラビーヤによると、皇太子が委員会へ文書でリストを手渡し、それにより、サウジアラビアで数十名の王族と元閣僚が逮捕された。
 アル・アラビーヤ報道チャンネルは同時に、首都リヤドでの不安が広がっていると報道した。アル・アラビーヤの別の重要な情報によると、サウジアラビアで安全に対する警戒が強まる一方、空港での管理体制は高レベルに引き上げられた。この警戒の目的は、逃亡を未然に防ぐものとされている。
 同時に、氏名を公表されていない数名の著名な実業家が財産を押収されたという報せが入った。

■銀行の財産押収が可能に

 委員会の決定により、容疑者の国外脱出の阻止、銀行での全財産押収が可能になり、全ての会社が監督下に置かれる。犯罪が判明した人々に関しては、すぐに拘束できるようになる。

■サウジアラビア財務省より、一連の事件に関する初会見

サウジアラビア財務省は、「法の支配を強力にし、サウジアラビアの投資環境を守った」と発表した。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:43704 )