イスラム国、逆方向に移動開始:トルコも最大の移動先
2017年11月06日付 Milliyet紙


ユーフラテスの盾作戦によりアザズ-アル=バーブ-ジャラブルスを結ぶ線の兵力を失った後、トルコに向けた「聖戦」準備を始めたイスラム国は、最も重要な拠点を次から次へと失い始めた。

イラク政府の作戦によって「一夜で」占領していたモスルを失ったイスラム国は、イラクでの2番目の拠点を失い、さらに数日前にはイラク軍がシリア国境のアル=カイムも手にすることが生じた。

さらに、クルド人民防衛隊(YPG)がアメリカの支援を受けて始めた作戦によって、支配地域であったシリアのラッカも手放すことになった。その後、シリア政府軍がデイルゾルを占領した。支配地域を失ったイスラム国は、もはや新たな作戦を準備している。

2015年、2016年のシリアでの聖戦と戦闘地域における活動が頂点を極めたイスラム国の支配地域はまるで国連傘下のようである。ヨーロッパ、アフリカ、ロシアとアジアの独立国家共同体諸国からの参加者が最も多かった。さらに、カナダと韓国からさえも参加している者がいた。

外国籍のイスラム国支持者は、シリアの戦闘地域に流れ、組織に合流した。組織は、この時期、資金力と同様に重要な人的資源にも恵まれた。

■帰還命令

しかし、少し前から風向きが変わった。何千もの組織のメンバーが暮らしていたシリアでの支配地域がイスラム国から奪還された。

状況がこうなると、組織は新たな作戦を開始した。今回は、「反対方向への移動」を始めた。何千ものイスラム国メンバーは、集団でシリアをすでに後にしている。一人であるいは子供たちや家族と一緒に。この過程で戻ると見込まれる最も重要な地域は、トルコに違いない。

最近では特にイスタンブルのスーパーを標的にした爆弾テロが警察の作戦により明らかになり、イスラム国が来た場所が議論を生んだ。

イスタンブルで深く潜行する場所から現れたイスラム国の細胞の存在が、消防が消火作業をしている二つの別の火事現場で、家の中で見つけられた爆破装置によってわかった。

さらに、イスタンブル警察と諜報機関によって始められた活動は、トルコで起こり得る最悪のテロのうちの一つを未然に防いだ。その後、警察署テロ対策本部の指揮で10月29日の祝日セレモニーで30以上の都市で330人がイスラム国の容疑者として拘束された。

今回の逮捕は、組織の形成の可能性を妨げ、過去にイスラム国に属していた人々の最近の状況を調べ判断するために行われた。

■新しい戦略

イスラム国の今後の計画は、まったく無視できないほど重要である。組織指導部の指示によると、近い将来にトルコに戻ると見られている女性と子供の国境通過が確保される。

過去には平均して2千リラで行われていたシリアからトルコへの不法入国が、2万リラまで高騰していると言われている。トルコ国籍の戦闘員男性の国境通過のための最初の標的はトルコである。

しかし、この戦闘員の男性の一部は、同時にアフガニスタンに戻ったといわれる。外国人テロリスト戦闘員(YTS)と命名された外国籍のイスラム国支持者の新たな戦闘地域は、パキスタン、アフガニスタン、リビア、ミャンマーである。

外国人テロリスト戦闘員は、この地域でイスラム国の任務を遂行するだろう。トルコにとって、イスラム国に関する別の評価は次のとおりである。

もし、組織が政治的あるいは組織的な危機を発生させようと信じるならば、トルコにおいていつでも行動を起こせる状態である。イスタンブルでの最新の作戦は、この状態を例示している。

■YTSに注意

YTSについては、さらに深刻である。何らかの組織に属していないYTSは、ヨーロッパを筆頭に再び国へ戻っている。

このYTSの大部分がロシア国籍を持つチェチェン人とフェルガナ盆地として知られるウズベキスタン、タジキスタン、キルギスといった国々の人々である。さらに、中国籍のウイグル人もまたYTS活動家に位置する。ヨーロッパ国籍の北アフリカ出身者、サウジアラビア、ヨルダン、イエメン国籍のYTSと共にヨーロッパから来てイスラム国に参加したYTSも、いつでも動ける状態である。

ヨーロッパとアメリカからイスラム国に参加した者のなかには、「一匹狼」型の行動が深まっていると予想されている。「個人のイニシアティブによる行為」という点で組織執行部の指示がある。実際に、ここ暫く、ヨーロッパとアメリカでこの種の行動が実行されている。

イスラム国に参加した者に最初の段階で単純な手製の爆発物の作り方を教えるということは、これらから起こり得る事態のヒントになる点で重要である。イスタンブルで行われた作戦で押収された爆破物は、アフガニスタンに行きアルカイダから爆発物の教育を受けたジャン・イェニルから押収された。

■13都市がイスラム国の標的に

トルコでの細胞形成は、潜行して秘密裏な行動を期待されているイスラム国参加者の行動に関して重要な知識を共有しよう。

先週の水曜日に警察局長セラミ・アルトゥンオクが議事進行を務めた、各県警本部長も参加した、テレビ電話での会議が行われた。

この会議で警察局諜報部長アクン・カラタイは、イスラム国の今後の活動に関する情報を発表する中、13都市にイスラム国の脅威が存在していると述べた。カラタイ部長の情報によると、アンカラとイスタンブルを筆頭にイズミル、アダナ、ブルサ、メルスィン、サムスン、コンヤ、ガズィアンテプといった都市が組織の作戦の標的である。

同じ会議でアルトゥンオク局長も各県警本部長にイスラム国対策を説明した。特に帰国した者の監視を希望したアルトゥンオク局長は、細胞を特定するために組織メンバーがを隠れている場所について深く調査するよう指示した。

アルトゥンオク局長は、街区長、ホテル、不動産会社と協力して調査を行うよう指示した。シリアとイラクで生じたことが、 再びトルコの治安に影響を及ぼす次元にまで及んでいる。

将来、この過程から我が国が損害を被らないために、治安当局は密に活動している。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:43716)