自然の恵みの輸出額1億2800万ドル
2017年11月13日付 Milliyet 紙


エーゲ家具・紙・森林製品輸出者協会会長ヌレッティン・タラクチュオールは、世界で増加する健康食品の傾向に関するものとして、医学植物とアロマ植物に対する需要が徐々に増加しており、トルコとして増加している需要に応えるための市場の可能性を持っていると述べた。

世界全体で全ての分野において競争の条件が段々と厳しくなっていること、競争のために必要な基準が常に拡大していること、自分自身を発展させられず新しくできない分野では競争に生き残ることができないことに注意を引いたタラクチュオール会長は、「工業製品、あるいは、農業製品が時流をつかみ、さらに、時代の一歩先を行くことができなければ、進歩できずその分野で生き残るチャンスがない。私たちもこの意識でメンバーとともに世界中で活動を続ける一方、国内でもこのインフラを構築し、更新するよう努力している。今日の私たちの議題もこれである。天然資源である薪以外の森林製品を継続的に最も効果的な形で利用する方法の共通認識をはかり、実現するための正しい方法を定めるために私たちはここにいる」と話した。

トルコの重要な天然の価値である薪以外の森林製品、特に月桂樹の葉、サルビア、タイム、ローズマリー、リンデンと言った製品が、相当部分が輸出され評価されており、経済的に効果を上げているとしたタラクチュオール会長は、「逆にこのような製品が自然で無くなってきている。基本的にこれらの製品は、本来農業製品の分野で評価されることを念頭に置き、収集の条件を今日の条件により再度整備しなければならない。違法な収集は頻繁な監視によって排除し、不当な競争を妨げる必要がある」と話した。

■月桂樹とタイムの生産は世界で10位である

薪以外の森林製品の分野がさらに多くの森に暮らす村人達の興味を引いているように見えることに注意を引いたタラクチュオール会長は、「この製品が村落の発展の点で大きな可能性を秘めているため、本来、国の経済にとって死活的重要性を呈している。その雇用は統計外のため全く注目されていないが、高水準であることは周知の事実である。さらに、世界で増加する健康志向に関して医学植物とアロマ植物の需要も日に日に増加している。トルコとして増加している需要に応えるための市場の可能性を持っている。特に、月桂樹とタイムの生産と輸出においては、世界でも重要な位置にある」と述べた。タラクチュオール会長は、トルコの薪以外の森林製品輸出が2017年1月から10月までで1億ドルを記録し、トルコのタイムの輸出が4500万ドル、月桂樹の葉の輸出が2600万ドル、サルビアの輸出はというと、500万ドルの外貨を獲得していると付け加えた。

■20億ドルが目標である

ワークショップの司会を行ったキリス12月7日大学ナズム・シェケルオール教授は、「自然に育ったタイム、月桂樹、甘草、リンデン、サルビア、ローズマリー、ドングリといった製品を輸出しながら、トルコに年間1億5000万ドルの外貨を獲得するにとどまらず、さらに、20億ドルの輸出を目標にしている重要な分野である。医学植物とアロマ植物は、世界でも国内でも近年経済的な分野で重要性を増している産業植物と薪以外の森林製品である。伝統的な製品と共に近年は野生のブドウ、キノコ、タマネギ状の、球状の植物といった製品も自然から収集されて、経済的な分野で森林製品の分野で生産されることによって、薪以外の森林製品からの収入は段々と増加している」と述べた。

■需要が増えている

イランとトゥランの地域、地中海地域、ヨーロッパ・シベリア地域といった別の3つの地理的な切れ目に位置するトルコで知られている植物分類の数は、最新のデータによると、1万2000種にも達することを述べたシェケルオール教授は、「トルコ固有の分類はというと約3750に達した。植物分類の数も多いうえに種類の分布もとても多様性を示していることは、植物の種類がどれほど豊富であるかを明らかに示している。医学植物とアロマ植物とこれらの植物から生産される製品への需要は、年々増加している。こうした植物の大部分は、現在自然から収集されていて、近年の自然環境での量では需要に応えられないいくつかの種は栽培されている」と述べた。

■140の植物種が貿易されている

トルコでの国内消費では様々な目的で使用され、商われている植物が350から400種類であり、約140種が輸出されていると述べたシェケルオール教授は、次のように述べた。

「我が国から国外へ最も多く輸出されている植物は、タイム、月桂樹、サルビア、アニス、ローズマリー、フェヌグリーク、ニオイクロタネ、シデリティス、ケッパー、赤唐辛子、クミン、コリアンダー、マハレブ、甘草、ミント、レモンバーム、フェンネル、スマック、スノードロップ、チューリップといった一部の玉ねぎ状、球根状の植物である。原料として売られているこの植物とともに付加価値のある精油、マスティック、天然ガムといった加工製品の輸出によってこの製品の年間の貿易額は1億ドルを超える。

シェケルオール教授は、特に加工製品の輸出割合の増加によって、貿易規模が近い将来10億ドルという数字に達することも不可能ではないと述べて、「我が国で常に気候と土壌の特徴により植物が自然に分布する場所である。しかし、近年経済分野で価値を得て市場で需要の増加している数種類の植物は自生している土地以外で生産を始めた。農務省によって代替製品と認定された医学植物とアロマ植物が、初期段階では、特に、タバコの栽培地域で栽培を奨励することで我が国のタイム生産で成功を収めたが、タイムの栽培に適さない場所で行われる、意識を欠いた栽培は失敗という結果となった」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:43754 )