エジプト:スィースィー大統領が軍に対し3か月でシナイ半島のテロリストを殲滅するよう指示
2017年11月30日付 al-Hayat紙


■エジプト:スィースィー大統領が軍に対し3か月でシナイ半島のテロリストを殲滅するよう指示

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は軍に対し、3か月以内にシナイ半島のテロリストを殲滅するよう指示した。同大統領は軍参謀長のムハンマド・ファリード・ヒジャーズィー中将に対し、目的達成のために「容赦ない暴力を行使して過激派対処にあたる」ことを許可した。

預言者生誕祭を祝う公式行事でのスピーチで、大統領がこのような任務を期限付きで軍に与えたことは注目を集めた。北シナイのビイル・アブドにあるラウダ・モスクで起きた攻撃の余波が収まらない中、エジプトは生誕祭を迎えた。先週金曜日(24日)に起きたこの攻撃により、礼拝していた305人が死亡した。スィースィー大統領はビイル・アブドが「目覚ましい発展を遂げる」ことを約束した。

スィースィー大統領が昨日(29日)演説を行った際、テロとの闘いの文脈で「容赦ない暴力(brute force)」という言葉の使用にこだわったことが注目された。この表現は、ラウダ・モスクで凄惨な虐殺が起きてから数時間後にスィースィー大統領が発したものであり、これについて複数の専門家やアナリストからコメントが寄せられた。しかしスィースィー大統領は、北シナイの法執行機関が「テロリストとの闘いにおいて容赦ない暴力」を行使することを許可する明確な意図があると強調したかったようだ。この点、エジプト省庁・各局は「この言葉(brute force)の持つネガティブなニュアンスについて、これが民間人に及ぶ場合には配慮されるべきだが、過激派武装集団に関して言えばそのような配慮は全く必要ない。従って、大統領がこの表現を繰り返し用いたことは完全に時宜に適していた」との見解を示した。スィースィー大統領は、「エジプトは自国の治安・安定を脅かそういう意思のある者すべてに立ち向かおうと苦心している。そして、自国を守るために必要なあらゆる措置をとり、部隊の強化や国境防衛に取り組んでいる。エジプト(政府)は、(犠牲となった)国民の仇をとる」と述べた。同大統領はまた、エジプトが「外国勢力」からの支援を受けた叛徒が導いた「全面戦争」に直面していると指摘し、「外国勢力がこれらの叛徒に武器や資金、テロ戦闘員を供給している。その目的は、地域に自国の支配を及ぼし、エジプトが地域における役割を果たすことを妨げることにある。エジプトは(地域の)安全保障と安定を確かなものにし、中東が直面している危機を解決するためだけに、地域国としての役割を果たそうとしている」と述べた。

スィースィー大統領は、アフガニスタンやパキスタン、イラク、シリア、ソマリア、リビアなど12の国が何年も前からずっとテロに苦しんでいることを指摘し、「シリアの復興には2500億ドルかかる」と述べた後、「ここまで国家を破壊することができる存在とは何者なのか。ここまで国家を破壊できる軍隊が世界に存在するだろうか」と問いかけた。

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(翻訳者:北本芳明)
(記事ID:43872)