EUで、ドネル・ケバブ論争
2017年11月30日付 Milliyet紙


 ヨーロッパで、ドネルケバブの材料に使われている添加物のリン酸を禁止する要求に、トルコ系ケバブ関係者が反発している。12月11~14日にストラスブルグで開催される欧州議会の総会で、この論争に結論が出る見通しだ。

 欧州議会の食糧委員会は、冷凍ドネルケバブの添加物として使われているリン酸を禁止する意向を示したが、トルコ系ケバブ関係者はこれに反発した。

 ドイツの首都ベルリンでドネルケバブを製造している経営者、レムズィ・カプラン氏は、冷凍ドネルケバブの添加物として使われているリン酸を禁止しようとする試みについて、「ドネルケバブを狙い撃ちしている」と語った。

 カプラン氏はAA通信の取材に、ドネルケバブで使われているリン酸を巡る問題は新しいものではなく、2年前にも議員2人が欧州議会に提案していたことを挙げ、今になって問題が再発したものだと述べた。カプラン氏は、ドネルの生産にあたり、リン酸自体はそれほど重要ではないと強調し、「リン酸が無くてもドネルケバブは作れる。単に問題化させようとしているだけだ」と話した。ヨーロッパでは半年あるいは1年毎に、ドネルケバブにかかわる問題が引き起こされようとしていると主張し、それらが意図的なものだと付け加えた。

 ベルリンで活動する別の会社経営者、ハサン・バブル氏も、リン酸の問題は2年もの間続いていると指摘し、ドネルケバブ部門ではリン酸は僅かしか使われていないと話す。バブル氏は、「私たちは、香辛料自体に含まれるリン酸以外には、リン酸を使っていない」といい、そもそも生の製品ではなく、冷凍品でのリン酸の禁止が要求されているものだと強調した。バブル氏は、リン酸を使わなくてもドネルケバブは製造できるとも強調し、「うちはリン酸なしで製造している。個人的な意見では、リン酸が禁止されたとしてもドネルケバブ部門に影響はない」と評した。また、製品は定期的に検査機関で検査し、今まで問題があったことは無いと述べた。

■ドネルケバブ部門では11万人が働いている

 ドイツでは、ドネルケバブ製造に11万人が携わっているという。提案が承認されれば、大規模製造者が冷凍で供給していたドネルケバブの生産が難しくなると予想される。

■論争はストラスブルグで決着する

 昨日、欧州議会・食糧委員会はブリュッセルで、ドネルケバブの食品添加物のリン酸を禁止する提案について議論した。

 欧州議会のメンバーは、リン酸が心臓に悪影響を及ぼすという理由で、ドネルケバブやその他のケバブでの使用を禁止するよう求めた模様だ。投票では反対22に対し賛成が32票で承認されたが、提案を法制化するには欧州議会総会での投票が必要になる。この論争の決着には、ストラスブルグで12月11~14日にかけ開催される投票結果が待たれる。欧州議会総会の多数が反対に回れば、規制は回避される。欧州議会の規定では、肉製品にリン酸を使用することを一般には許可していない。ただ、肉の味や水分を維持するため、様々な例外的な状況では同添加物が使用可能だ。

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(翻訳者:貝瀬雅典)
(記事ID:43883)