チュニジア:青少年の半分が麻薬を使用
2017年12月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■組合責任者:チュニジアの青少年の半分が麻薬を使用している

【チュニス: 本紙】

組合の責任者は、チュニジアの青少年の半分が麻薬を使用していると述べ、その内の20%が中毒状態に達していると指摘した。

中等教育組合のリサアド・ヤアクービー総書記は、「チュニジアの青少年の50%が麻薬を使用しており、その内の20%が中毒状態に達している」と述べた。その上で、学校中退の現象が増加しており、適切な教育措置の欠如と、この現象を実際に有罪とする法の整備が為されていないことを指摘した。

ヤアクービー総書記は、「教育機関内で記録された危険な暴力現象は重大である。この暴力を有罪とする法律が欠如する中、系統だった日常的な行為に変化してしまう。責任機関は、その役割を遂行し、教育機関を保護する責任を怠っている。青少年の間には、逸脱や非行など様々な現象が広がっている」と批判した。

麻薬対策を目指す「青年中毒危険」プロジェクトの調整者であるバスマ・ブーザイディー氏は以前、チュニジアでの青少年の中毒の割合は56%に達していると述べ、チュニジアの青少年を脅かすようになった麻薬中毒現象の危険性に警鐘を鳴らした。また、近親者に対して、周りの青少年を啓蒙するよう呼びかけたが、基本的にはこの現象の拡散の理由には言及しなかった。

チュニジア議会は最近、初期の麻薬使用者に対する軽微な罰則を含む新たな法律を承認したと言われている。この法律によって、判事は青少年らに対する判決を言い渡す中で、彼らの社会的、教育的状況に配慮することができるようになる。これには、国の中で異なる反応が起きている。

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( 翻訳者:石橋弘太郎 )
( 記事ID:43884 )