エルドアン大統領のギリシャ訪問、緊張の場面
2017年12月07日付 Hurriyet紙


イギリス各紙は今日付けの記事で、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領のギリシャ訪問に関する記事を掲載している。ガーディアン紙は、 会談で話し合われた内容を掲載し「プロコピス・パヴロプロス大統領は、エルドアン大統領の発言に明らかにショックを受けたように見えた」と報じている。

「エルドアン大統領、ギリシャ訪問で冒頭から強硬な発言」というタイトルがカーディアン紙の見出しを飾った。この記事では、トルコの大統領による65年ぶりのアテネへの公式訪問が「敵対的な形で」始まったと報じられている。

同紙は「アテネへ到着してから僅か1時間で、(エルドアン大統領は)ギリシャの大統領に対し、1923年に調印されたローザンヌ条約に明記されている信教の自由を改善する必要があると述べた」と報じている。

BCCトルコ語版の報道によると、ガーディアン紙は、エルドアン大統領の発言に「明らかにショックを受けたように見えた」ギリシャのプロスコピス・パヴロプロス大統領が、ギリシャはローザンヌ条約の交渉から締め出されていたと前置きしたうえで返答したと報じている。

同紙は、エルドアン大統領の訪問を理由に、アテネには厳戒態勢が敷かれているとも報じている。

「首都全域で2800人の警官が任務に就いており、建物の屋上に狙撃手とレンジャー部隊を配置、警察犬と爆弾処理班が動員され、近年で最大規模の厳戒態勢が敷かれている。このためにアテネでは日常生活がほぼストップしている。しかしトルコの大統領は、一方では歓待を準備した受け入れ側に感謝しつつも、もう一方では発言を強硬化させている。」

パヴロプロス大統領がエルドアン大統領を迎える中でローザンヌ条約に関する話題が出たことで、両大統領の間で予期せぬ口論が起こった。エルドアン大統領がローザンヌ条約を改定する必要性を主張したのに対し、ギリシャ側は同条約の「交渉から締め出されていた」と主張した。

デイリー・テレグラフ紙も、エルドアン大統領のギリシャ訪問が、ローザンヌ条約に対する言及によって緊張し始めたと報じた。テレグラフ紙は「ギリシャとトルコはNATO同盟国でありながら問題を抱えており、民族的境界線で分断されているキプロスや領空など一連の問題を抱えている。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領がギリシャの報道陣に対し、両国間の国境を画定した条約を見直す必要があると述べたために、外交上の儀礼も捨て置かれた」と報じてい る。

インディペンデント紙も、エルドアン大統領とパヴロプロス大統領がローザンヌ条約についてカメラの前で議論を交わしたことについて「歓迎式典の場には似合わないほど直接的な表現での対話」と報じた。

インディペンデント紙は「両国関係を発展させることを望むトルコの大統領は、この訪問を65年ぶりに実現させた。しかしこの訪問は、NATOの同盟国である両国の間で速やかに直接的な表現の応酬の場になった」とのコメントを掲載した。

■アメリカ各紙も、訪問で緊張が高まったとの見方

エルドアン大統領のギリシャ訪問は、アメリカ各紙でも報道された。ニューヨーク・タイムズ紙は、エルドアン大統領が両国間の国境を画定した国際条約を改定すべきだと述べたために、この訪問から期待された外交的結果はなくなったと報じた。

同紙は「このギリシャ訪問の雰囲気と口論は、前世紀の相当時期、敵対していた地中海沿岸の両国の関係改善に、良い影響をもたらさなかった」と報じている。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙も、エルドアン大統領のギリシャ訪問で緊張が高まったことを報じている。

同紙はこの緊張状態について、ギリシャ政府が西トラキアの少数派イスラーム教徒の権利を保障していないとエルドアン大統領が批判し、それにローザンヌ条約の改定を要求したことが影響していると述べている。

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(翻訳者:神谷亮平)
(記事ID:43919)