露プーチン大統領、アンカラ訪問、エルサレム支援を表明
2017年12月11日付 Cumhuriyet 紙


ロシアのプーチン大統領は、シリアでアサド大統領と、エジプトではシーシ大統領と会談し、その後12月10日アンカラを訪れエルドアン大統領と大統領府で面会した。共同記者会見でプーチン大統領は、「クドゥス(=エルサレムのこと)の地位はイスラエルとパレスチナの間で直接コンタクトをとって話し合われるべきだ」とのメッセージを述べた。プーチン大統領は、ロシアが12月12日に開催されるイスラム協力機構の緊急サミットにオブザーバーとして参加すると語った。

タイイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がアンカラで一堂に会した。プーチン大統領はクドゥスに関して「その地位はイスラエルとパレスチナが決めるべきだ」とのメッセージを述べ、注目を集めた。

同大統領は、エルドアン大統領の招待で12月10日の晩にアンカラを訪れた。両大統領の会談は2017年に入って8回目となる。大統領宮殿で開かれた共同記者会見でエルドアン大統領は、「クドゥスに関して私たちは同様の立場であるということを確認した。コンタクトを取り続けるということで合意した」と述べた。エルドアン大統領は、アメリカの決断が怒りを招いているとし、「ムスリム、キリスト教徒、そして分別のあるユダヤ教徒をも幻滅させた。イスラエルは火に油を注ぎ続けている」と述べた。プーチン大統領は、クドゥスの決定が当該地域をますます不安定にしていると話した。

プーチン大統領は、「和平プロセスは、国際連合(UN)の監督下で下されたあらゆる決定の中で進められなければならない。クドゥスの地位は、イスラエルとパレスチナの間で直接コンタクトをとって話し合われるべきだ」と述べた。同大統領は、ロシアが12月12日に開かれるイスラム協力機構の緊急サミットにオブザーバーとして参加する予定だと話した。エルドアン大統領は、先月ソチでイラン・トルコ・ロシアの首脳らが行った会談の第2回目を近々行うと述べた。両首脳は、S-400ミサイルシステムの合意が今週完了すると述べた。

■「部分的撤退」を承認

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、アンカラがテロ組織として認めたクルド人民防衛隊(YPG)をロシア政府が支援しているという報道に加え、「クルド勢力がユーフラテス川東部でロシア軍の安全を確保する準備をした」との発表ゆえに衆目を集めたアンカラ訪問の前に、緊急でシリア行を追加した。プーチン大統領は、ラタキアにあるフメイミム空軍基地を訪れ、ここでシリアのバッシャール・アサド大統領に迎え入れられ、シリアに駐留するロシア軍の部分的撤退を指示した、と報じられた。プーチン大統領は、「私は次のように決断した。シリアに駐留するロシア軍の大部分は帰国する。防衛相と参謀総長に、ロシア軍を常時の配置へ戻し始めるよう指令する」と述べた。同大統領は、フメイミム基地に加えてタルトゥースにあるロシア艦隊基地にも軍隊が駐留し続けると話し、「テロリストらがシリアで再蜂起するようであれば、ロシアは彼らにかつて味わったことがないほどの強力な攻撃を与えるだろう」と述べた。プーチン大統領は、アサド大統領との会談では、イラン及びトルコとともに、シリアに「平和な生活」が戻り、政治的プロセスが機能し始めるようできるよう願っていると述べた。

■シーシ大統領と原子力発電所に合意

シリアに続いてエジプトへ移動したプーチン大統領は、エジプトのアブドゥルファッターフ・シーシ大統領と面会した。最後にカイロを訪問したのが2年前である プーチン大統領は、ロシアがエジプト初の原子力発電所の建設を請け負うことについてシシ大統領と合意に達した。両首脳が7年で完了する予定のプロジェクトに関して最終合意を行ったと報じられた。

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:43950 )