大人気、東部エクスプレスで不適切行為?
2017年12月20日付 Cumhuriyet 紙


1.トルコ共和国国営鉄道(TCDD) 運輸株式会社のアンカラ‐カルス間の東部エクスプレス路線に関してソーシャルメディアのおかげで爆発的な反応があった。18-24歳の若者が、グループになりカルスに行き写真をシェアした。

2.TCDD運輸株式会社のアンカラ‐カルス間の東部エクスプレス路線への要望が殺到している。特に18-25歳の間の若者の日帰りや2日間の週末の休暇のために向かったカルスは、最もよく訪れられる場所の一つになった。写真ツアーを敢行する多くのグループも、東部エクスプレスを利用してカルスに行き始めている。ハベルチュルク紙のウザイ・ケスメン氏の伝えるところによれば、日帰りで写真を撮って帰る場所となったカルスは、ソーシャルメディアとインスタグラムでも話題になっている。東部エクスプレスは若者の間で「ライク」エクスプレスとなっている。

3.カルスに対し関心が増している理由を要約したカルス市長のムルタザ・カラチャンタ氏は、「カルスは、農業と畜産業と並行してツーリズムの天国です。とりわけカルスでは冬の旅行に重点を置いています。サルカムシュにある郊外の雪とスキーのコースの存在はまた違った美しさがあります。サルカムシュ、アニの遺構、カルス城の魅力を伝えようとしましたが、成功したと言えるでしょう。カルス‐トビリシ‐バクー路線のプロジェクトが完了して鉄道運行が開始したことはポジティブな価値を加えました。私たちのホテルでは100パーセントの満室となっています。今年はそれ以上の需要があります。カルスに行きたいと望む方のために東部エクスプレスに、客室車両が追加されました。私たちの県への需要の最大の要因は冬のツーリズムです」と話した。

4.カルス鉄道駅の発着係セバハッティン・コチ氏は、去年に較べ40パーセントの増加があったと指摘し、「一台だった寝台客室列車の数をある便では3台に増やしました。12月25日までチケットはごく僅かしか残っていません。大変な関心をよんでいます。東部エクスプレスは安価なので若者がとても好みます。 5-10人のグループでやってくるのです。夜に来て朝には戻る人たちもいれば、2日間滞在する人もいます。駅で寝床につく人もいます。カルス城、アニの遺構、サルカムシュのスキー場に行くのです」と話した。

5.先週6人の友人グループで東部エクスプレスでカルスに向かったセルカン・イビルは、「このような旅行計画を立てています。インスタグラムのアカウントで見かけてカルスに行くことに決めました。初めて鉄道旅行をしましたが今までしてこなかったことを後悔しています。カルスへは私たちの周囲ではとても関心が集まっています。このチケットを購入する際にとても苦労しました。一か月間というもの昼夜問わずチケットを探し求めましたが、見つかりませんでした。旅行に出る3日前にチケットを見つけることができました。夜の12時ごろにTCDDのチケット販売システムに入ってチケットを見つけられたのです」と話し た。

6.鉄道で一人でカルスへと旅行する写真家のミュジャーヒト・ムール氏は、「カルスよりも東部エクスプレスを体験してみたかったのです。カルスも大変気に入りました。雰囲気は信じられないほど素晴らしい。カルスはここのところ大変人気があります。ブロガーたちが頻繁に旅をしたことがとても影響したのだと思います。ここのところブロガーと写真家たちはカルスによく旅します。彼らの投稿を見た人たちはカルスと東部エクスプレスについて知り、需要が増加したのです。旅行が終わってほしくないです。カルスの歴史的な文化財そしてロシア式の建築に魅了されました。チケットを見つけるのも平日のものではそれほど難しくないですが、週末のものを見つけるのは困難です」と話した。

7.東部エクスプレスでカルスへのツアーを企画しているエージェントのバハル・エルテキンは以下のように話す。「ここ三年間、需要が増し続けています。鉄道でカルスへ旅行する人たちが満足することで需要が増しています。今年は去年に比べて信じられないほど混雑しています。去年まで有料の寝台付き客室を購入していました。今年は需要が増したため、TCDDはグループへ特別の、エージェントに対して特別の客室車両を提供しようと言ったのです。客室車両が追加されました、私たちもその車両を購入しました。旅行会社は、すべてのチケットを購入したという噂が広がりました。しかし私たちはチケットを購入しません。追加された客室車両を購入したのです。グループではなく個人で旅行したいと思う人はTCDDのチケット販売サイトからチケットを購入します。しかし個人の需要もかなりあるためチケットを見つけるのは困難になっています。カルスは、トルコの端です。ここ最近人々の休暇の概念が変化しました。鉄道で旅行することに関心を持つ人々がいるのです。この関心をかなえ、カルスを見たいと思う人々が、需要を増やしました。」

8.CHP国会議員ゼイネプ・アルトク氏はツイッターで行った発表で、TCDDはチケットをまず旅行会社に販売したと主張した。

ハベルテュルクに発表をしたアルトク議員は、「旅行愛好者と大学生は、カルスで写真ツアーを敢行したがりましたが、一部の旅行会社がすべての鉄道チケットを前もって独占したために行くことができないと苦情を訴えました。値段が100リラの寝台車両での旅はエージェントによって法外な値段で売られていると証言しています。1月と2月のカルス鉄道の寝台客室車両の分がいまだシステムでも見受けられないのにも関わらず、何か月も前から旅行会社へ販売されていたと言っています。TCDDが旅行会社にまとめてチケットを販売したことは、不労所得をゆるし、不適切行為となります。カルスに暮らす市民を含めて誰もチケットを購入できていません。これらの会社が法的な期間外に3か月先のチケットをどのように購入し、誰に販売したのか知りたいです」と話した。

9.客室車両の追加

交通海事通信省によって行われた発表では、需要の増大を指摘し、以下のように述べられた。「東部エクスプレスの車両のチケットは一か月前から全市民にオープ ン・チケット販売システムを通じて販売されている。鉄道の現行の車両以外にツアー会社と一年間の車両の賃借契約を行っている。この客室車両は追加されていて、賃貸を行っているツアー会社はチケット販売と同時にホテルの食事と観光をセットの形でサービスを提供していて、これによって値段を決定している。需要の増大のため東部エクスプレスのチケットはあっという間に完売する。列車へ客室車両を追加して需要に対応しようとしている」この間12月20日‐1 月15日間の東部エクスプレスは毎日200人が利用すると伝えられた。

10.鉄道チケットを購入するために入ったサイトでは、カーテン付き寝台を選択した際に隣がどれほど空いているのかが見てとれる。10ほどを確認したところで客室車両に空席がないことがわかる。

ツアーのための追加車両がないことはこのチケットがツアー会社に不当に提供されたという主張の信ぴょう性を高める。
(1月19日のチケットを購入しようとした)

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:43999 )