パレスチナ:国民和解に進展…アッバースとハニーヤが近く会談
2017年12月29日付 al-Hayat紙


■和解、二つの案件に進展…アッバースとハニーヤが近く会談

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ、カイロ:本紙】

国民和解における突破口を開くためにパレスチナが本気で取り組んでいることを指し示すものとして、本紙は、ファタハとハマースが双方の指導部間で会談を行うことで一致した他、難航中の和解条項のうち二つの案件において前進があったという情報を得た。なお、会談にはマフムード・アッバース大統領とハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長も出席する。

アッバース大統領が昨日(28日)、パレスチナでの任期を終えるサーミー・ムラード・エジプト大使をラーマッラーでもてなした際に発した声明は、こうした空気感を反映していた。同大統領は、パレスチナの統一の実現は「最も重要な国益の一つ」であることを強調し、「我々は和解に向けて進み、パレスチナ問題の置かれた微妙な状況に対処するため和解を達成する」と述べた。

パレスチナの信頼できる情報筋が本紙に明かしたところによると、ガザ地区のハマースのトップを務めるヤフヤー・サンワール氏は、ファタハ中央委員会のメンバーであり国家関係を担当するアッザーム・アフマド氏と、和解推進及び難解な問題・案件の解決のためアッバースとハニーヤ両名出席の下で会議を行うことで合意した。同情報筋によると、同会議はエジプトの直接かつ迅速なサポートの下、カイロで実施される可能性が高い。なお、会議の具体的な日時は指定されていない。

また、同情報筋は(和解事項のうち)職員と電気に関する二つの事項において、わずかながら前進があったことを明かした。同情報筋によると、パレスチナ政府のラーミー・ハムダッラー首相は、ガザ地区で以前人事総務部長を務めていたムハンマド・ラカブ行政・財政管理部長を、(パレスチナ政府)法務委員会に加えることを決定した。ハムダッラー首相は、ハマースに属する職員の件の対応を任されている法務委員会の委員長を務めている。

このことは、ハムダッラー首相がハマースの要求に部分的に合意したことを意味する。ハマースはカイロでの和解合意に則り、同組織を代表する3名の専門家を法務委員会に加えることを要求していた。その3名とは、上記のラカブ氏と、ガザのユーセフ・カヤーリー財務省次官、ムハンマド・アービド人事総務部長であった。

また、同情報筋によると、ハムダッラー首相はイスラエル占領当局に対し、ガザの配電会社が月1000万シェケルを先払いすることを条件に、8か月前に統一政府がカットするよう求めた50メガワット(MW)の電力をガザに再び送電するよう求めることに同意した。この50MWが再び送電されれば、ガザへの電力供給量は120MWに達する。統一政府が旧ハマース政府職員に給与を支払わないこと、ガザ地区に住むパレスチナ人200万人に課されている制裁が解かれないことから、今月の初め和解は難航した。ガザの住民は悲惨な状況にあり、電気や飲用水、医療、貧困、失業、パレスチナ当局職員の給料カット含め、悪化する様々な危機下に置かれている。

同情報筋によると、ハマースの構成員の管理・指揮下にある省庁・政府機関が徴収する税金を、ハマースが(統一政府に)渡さないことを受け、統一政府はハマース政府職員への給与の支払い、およびガザ地区の制裁解除を拒否した。

同情報筋によると、サンワール氏とカヤーリー氏は「和解達成フォローアップ国家委員会」(今月の初めに、ファタハとハマースを除く大部分のパレスチナ組織の代表が参加して設立された委員会)に対し、アッバース大統領が「(ファタハとハマースの分裂直後)大統領令を発し、法律で課される税金(の支払い)からガザ住民を免除した」とし、統一政府のファリード・ガンナーム財務省次官は(ハマースが)徴収した税金の受け取りを拒否したと報告した。

同情報筋によると、サンワール氏はハマースが政権移譲・権限付与のために設立した委員会のメンバー出席の下、「和解達成委員会」のメンバーとともに、この件についてハマースがとってきたあらゆる措置・決定について振り返り、協議した。同様に、サンワール氏は、ハマース及び政権移譲委員会にはフォローアップ委員会に全面協力する用意があることを示した。フォローアップ委員会はエジプトの支援を受けている。一方、ファタハは同委員会の立ち上げに際し、和解推進の枠組みにおいて、要すれば「委員会及びそのメンバーへの審問」を行うという留保を付している。

またカイロでは、アッザーム・アフマド氏が水曜日(27日)の夜、和解合意実施のフォローアップを担当するエジプトの高官らと会議を行い、合意の全項目実施と分裂状態の終結に向けた前進について議論を行った。

アフマド氏は昨日声明の中で、エジプトの高官らとともに、合意実施を妨げる障害について振り返り協議したことを明かした。同氏は、分裂を終わらせるにあたっての困難や障害をすべて乗り越えるため、エジプト滞在中はハマースとも連絡をとっていたことを明かした。同氏は、「パレスチナ問題及びパレスチナ国民が複数の課題・危機に直面しているこの段階にあっては特に、合意の字義と精神を確実かつ誠実に実施するための完全な履行が必要である」ことを強調した。

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(翻訳者:北本芳明)
(記事ID:44050)