イラク:シーア派最高権威スィースターニー氏の代理人、政府の「失敗」を強調
2017年12月29日付 al-Hayat 紙

■スィースターニー氏、イラク政府の「失敗」を強調

【バグダード:本紙】

シーア派最高権威のアーヤトッラー・アリー・スィースターニー氏の代理人はカルバラーで「政府の施政は失敗している」と述べ、「それを認めることが必要である」と強調した。また、宗教指導者のアーヤトッラー・ムハンマド・タキー・ムダッリスィー師は、中東で最も良いものとなるよう、政治体制の発展させるよう民衆に訴えた。

スィースターニー師の代理人シャイフ・アブドゥルマフディー・カルバラーイー師は声明において、イラク中央部とイラク南部の青年代表団との会合で、同師が以下のように述べたと伝えた。「政府の施政には、我々が認め、受け入れなければならない失敗がある。これを正し、失策や誤りがあったところを見つけ出さなければならない。」

同代理人は「スィースターニー師は、選挙の経験とこの民主主義の実践における失敗点は何かを精査することを求めている。」と強調した。また、「過去の誤りの結果には、背教の問題やその広がりのプロセスにおいて、若者の間で起こっている逸脱がある。イラクでの文化的、経済的な逸脱や影響、衰退がその理由だ。」と付言した。同代理人は、「スィースターニー師は、我々が従うべき政治的手法を策定した。これはイラクにとって運命を決するものだ。スィースターニー師の演説を注意深く聞く者は、師が優先する三つのことを強調しているのがわかるだろう。それは祖国、市民、立派な人間である。」と明らかにした。

また代理人は以下のように続けた。「スィースターニー師のファトワーには、師がイラク・クルディスタン地域を分離しないよう要求したことを受け、完全な影響力があった。一方、ダーイシュに対する聖戦のファトワーは、国際社会が予期していなかった短期間でのダーイシュ殲滅において主要な要因となった。」

(後略)

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( 翻訳者:平野耕陽 )
( 記事ID:44061 )