レバノン:避難民らが帰還、ないしは帰還準備、初夏にかけて帰還ラッシュか(1)
2018年01月02日付 al-Hayat紙

レバノン:避難民らが帰還、ないしは帰還準備、初夏にかけて帰還ラッシュか(1)

■避難民らは帰還、その他も帰還準備をしており、マルアビー避難民問題担当国務大臣は夏の初め頃に帰還ラッシュを予測している。(1)

【ベイルート:ガーリブ・アシュマル】

 ここ最近、レバノン国内でシリア人難民の数が減少したという話が増えている。そうした中、複数の情報筋、とりわけ国連難民高等弁務官事務所によれば、2014年以来シリア人難民の数は初めて100万人を下回った。駐レバノン国連難民高等弁務官事務所のリサ・アブーハーリド報道官は、昨年12月の登録者数101万2000人と比較し、約99万8000人のシリア人難民がレバノン国内で登録されていることは確実だと述べた。その上で同氏は「レバノン人高官らはシリア人難民に対して祖国への帰還を改めて呼びかけた。現在のシリアにおける戦争が特定の地域に限定されて以降、特にそうだ。」と述べた。

緊張緩和地帯は現在落ち着いているが、これが続かなかったとしても、このことは難民らが強制ではなく自発的に帰還する動機づけになるだろう。レバノンのムイーン・マルアビー避難民問題担当国務大臣は「本紙」に対し「シリア避難民の数に関する手持ちの最新の統計によると、登録者数は121万人から98万人、つまり2年前から現在の間に約23万人減少した」と話した。一方、同大臣はドイツなど欧州、アメリカやカナダ、オーストラリアに難民として移住した人の数は7万人、シリア国内である程度安全とみなされた特定地域へ帰還した難民は15万人を超えたと見積もった。

 さらにマルアビー避難民問題担当国務大臣は「今日新たに統計を取れば、その数は一層減るだろう」と付け加えた。シリアの戦争が下火になりつつあること、事態が平和裏に進展していることを踏まえつつ、春の終わりから初夏にかけた気候的状況が帰還に適していることから、この時期にシリア人難民の大規模な帰還が起こるだろうと予測した。

その一方で同大臣は、支援者からの物資が不足したことで、避難民に提供される支援がまばらになったことに着目した。2017年、国際連合世界食糧計画が数万の難民世帯への支援を停止、これが貧困をさらに後押した。

 同大臣は、アラブ諸国と全世界へ向けて、避難民に寄り添うよう、また彼らに緊急の支援を行うよう呼びかけた。というのもこれは世界危機であって、レバノンだけの危機でないからだという。故郷の町や村を離れざるを得なかった民間人を守る責任は、国連と安全保障理事会に掛かっていると付言、800億ドルもの負債を持ち、シリア・パレスチナ・イラクから約200万人の難民と避難民を受け入れるレバノンのような小国に責任はないと言及した。


(2)に続く

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(翻訳者:堀 嘉隆)
(記事ID:44077)