エジプト、スーダン:スーダン、駐エジプト大使召還…二国間の緊張高まる
2018年01月05日付 al-Quds al-Arabi紙


■エジプト、スーダン:スーダン政府、駐エジプト大使召還…背景に二国間関係の緊張

【カイロ:ターミル・ハンダーウィー】

スーダン外務省は、協議のため駐エジプト大使を召還することを発表した。なお、召還の理由については明かさなかった。

エジプト政府とスーダン政府間の関係には、ここ最近緊張が走っている。その原因は、係争中のハラーイブ・トライアングルとシャラーティーンをめぐる領土問題や、エチオピア・ルネッサンス・ダムの問題がある。このダムの件について、エジプト政府は、スーダン政府がエチオピア政府(のダム建設)を支持し、ナイルの水におけるエジプトの歴史的権利を蔑ろにしていると非難している。また、数日前にエジプト外相がアディスアベバを訪問した際、エチオピア・ルネッサンス・ダムの話し合いからスーダン政府を排除するようエジプトが求めたという情報をエチオピアの新聞が報道したことを受け、エジプトとスーダン間の緊張が高まった。なお、エジプト政府はこの報道を否定した。

エジプト外務省のアフマド・アブーザイド報道官は、エジプトがエチオピア・ルネッサンス・ダム計画に関する交渉からスーダンを排除するよう求めたというエチオピア・メディアの報道を否定し、事実はその逆であると述べた。同報道官は、サーミフ・シュクリー外相が数日前にエチオピアを訪問した際、エジプトは世界銀行に中立な交渉当事者として介入してもらうことを提案したと述べた。同報道官によると、この提案はエジプトのアブドゥル・ファッターフ・スィースィー大統領からエチオピアのハイレマリヤム・デサレン首相に宛てた親書の形でなされた。また、同報道官は、エジプト政府はこの提案に対するエチオピア政府とスーダン政府の回答待ちであることを指摘した。スーダン灌漑省は、もしスーダンをルネッサンス・ダム交渉から排除するよう求める要求が本当にエジプトからあったならば、それは違法であると述べた。

エチオピアのアディス・フォーチュン(Addis Fortune)紙は今週日曜(12月31日)にレポートを発表し、その中で、エジプトがスーダンを交渉から排除し、エジプトとエチオピアの直接交渉を通じてダムに関する合意を達成することを提案したのに対し、エチオピア政府はこれを拒否したと報じた。

また、スーダンのある政府高官は一昨日(3日)、エジプト当局がスーダンをハラーイブ・トライアングルでの直接衝突に引き込もうとしていると非難した。スーダンの国境専門委員会のアブドゥッラー・サーディク委員長は、エジプトはスーダンを直接衝突に引き込む目的で、ハラーイブ・トライアングルに対する侵犯行為をし続けていると述べた。

国土測量部のトップも務めるサーディク委員長は、エジプト当局がハラーイブ・トライアングルで行っていることについて「スーダンの領土に対する侵犯行為の継続」であると述べ、「このような侵犯行為はエジプトが望むのとは反対の結果をもたらすだろう」と強調した。

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(翻訳者:北本芳明)
(記事ID:44096)