米、トルコ・シリア国境警備をPYD軍に委ねる決定
2018年01月15日付 Hurriyet紙


米国主導の連合軍は、シリア北部の最大部隊として、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党・非合法)傘下にあるPYD(民主統一党)の軍事組織YPG(人民防衛隊)が結成した、SDG(シリア民主軍)戦闘員による「国境軍」を創設するプロセスが開始されたことを明らかにした。
最近起きた米国関係の第二の危機も、「日曜日」に行われた発表後の祝日期間と重なった。今日(15日)、米国では、マーチン・ルーサー・キング牧師記念日を合衆国の祝日として祝っている。


米国主導の連合軍は、シリア北部の最大の部隊として、PKKの傘下にあるPYDの軍事組織YPGが結成した、SDGの戦闘員による「国境軍」を創設するプロセスが開始されたことを明らかにした。この新しい武装組織には、「国境治安部隊」(BSF)と名付けられた。

この軍は、トルコとイラクとの全国境に沿って展開される見込みだ。新しい国境軍は、北はトルコとの国境、南東ではイラクとの国境を警備し、米国が支援するSDGと、ロシアが支援するアサド政権軍をつなぐユーフラテス渓谷沿いで任務にあたるとみられる。連合軍のライアン・ディロン広報官は、国境軍内のクルド人はより北のトルコ国境に、アラブ人はユーフラテス渓谷の周辺及び南部に配置されるだろうと語った。こうした展開もあり、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が火曜日にカナダで予定している米国のレックス・ティラーソン国務長官との会談が極めて高い重要性を持つことになった。トルコ政府のトランプ政権への最終警告をチャヴシュオール外務大臣が通告するものとみられる。

■危機は日に日に高まっていた

先週初めて、サウジアラビアのメディアで、米国がSDGが支配する地域を外交的に承認する方向で準備していると報じられた。続いて、米国がYPG/PYD武装組織と、シリア北部で国境部隊を創設するという情報が流れると、在アンカラ米国大使館のフィリップ・コスネット代理大使がトルコ外務省に呼び出され、前述の報道に関する不快感が伝えられた。翌日、シリア問題担当のデイビット・サターフィールド国務次官補代行が、(米国)下院外交委員会での会合で、米国がなぜシリアから離れないのか明確にする主な理由を、「我が国のパートナーSDGを守り、その地域で全シリアのモデルとなる新しい政治構造の構築を支援することにある」と語った。これだけではなく更に、アナトリア通信のカムシュリからの報道で明らかになったように、米国国務省の使節団が北シリアを訪問し、YPGの司令官らと会談した。

■米国は「我々はアフリーンへ入る」というエルドアン大統領の発言直後に発表

こうした動きに対するトルコ政府の反発は、土曜日にタイイプ・エルドアン大統領から強い警告として発せられた。エルドアン大統領がトルコ国軍(TSK)がアフリーンへ入る準備していることを仄めかす発言をした後、その夜には各通信社がトルコ国境からアフリーンのPYD陣地へ向けた砲撃が行われたと報道し始めた。翌朝には、米国主導の連合軍が、「デフェンスポスト」の国境軍の報道を裏付ける声明を出した。

在バグダードのライアン・ディロン連合軍広報官はヒュッリイェト紙にEメールを送り、シリアで結成される「国境警備軍(BSF)」は3万人の武装勢力として組織化される計画であることを明らかにした。

■1万5千人のSDG戦闘員が国境軍へ

シリア民主軍(SDG)の指揮下に入るこの軍の1万5千人は、今にもイスラム国との戦いを終わらせようとしている経験豊富なSDGの戦闘員から成っている。残りは訓練のために召集され、現在230人が訓練を始めた状態にある。

■トルコ国境へクルド人、ユーフラテス渓谷へアラブ人

ライアン・ディロン広報官は、新たな国境軍内のクルド人―アラブ人のバランスがどうなるのか、以下のように発言した。「この人々が、彼らの暮らしていた地域で任務に就けるよう尽力する。つまり、この軍のエスニックな構成は、任務を行う地区による。シリア北部ではより多くクルド人が、ユーフラテス渓谷沿いの地域と南部のイラクとの国境沿いはアラブ人が多く任務に就くことになるだろう」。しかし、ディロン広報官は3万人の内どのくらいがクルド人、どのくらいがアラブ人となるかについての質問には答えなかった。

■新たな危機はまたも祝日に

トルコの国境軍に対する最初の公式な抗議は、即座にイブラヒム・カルン大統領府広報官によって表明された。トルコの在ワシントン大使も週初めから米国各機関へ様々な働きかけを行うことが予想される。偶然にも、査証危機でそうだったのと同じく、国境軍についての発表も日曜日にあり、翌日の月曜日もやはり祝日(キング牧師の日)であった。

■ティラーソン米国務長官への最終警告は火曜日カナダで

最も重要な会談は、火曜日(16 日)、カナダのバンクーバーでチャヴシュオール外相と米ティラーソン米国国務長官の間で行われる。両大臣が、朝鮮半島情勢を扱う外交長官会議の合間に二者会談を行うことは、最近の危機の前に計画されたものだが、(状況の)進展により異なる重要性を帯びた。アンカラはこの会合で、最後通牒として最後の警告を行うと見られる。

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(翻訳者:岸田圭司)
(記事ID:44164)