アフリーンはなぜトルコにとって重要か
2018年01月19日付 Hurriyet 紙


トルコのアフリーン作戦前に、人々の目はアフリーンに注がれている。そもそもアフリーンの重要性とは何か?アフリーンには、どの位PKK/YPG構成員がいるのか?トルコが作戦に向けた準備を行うシリア北部の都市アフリーンは、2012年来テロ組織PKK/YPGの支配下にある。報告によると、アフリーンでは現在約8,000人の武装テロリストが存在する。このテロリスト達のうち、15%は、PKKの女性部隊YJA StarとPYD女性防衛隊であるYPJに所属する武装女性である。

■アフリーンはどこにあり、トルコにとってなぜ重要か。作戦場所はここだ

アフリーンのテロ組織は、PKKのカンディル本部から派遣された人々が指揮している。
トルコ国内からや、PKKの北イラクのキャンプから約2000人の武装兵がアフリーンに入っているという。ここでは、長い期間対トルコの準備が行われており、塹壕をほり、隠れ場所を作っていることがわかっている。

■200人のテロリストがトルコへ

銃・爆弾の取扱い訓練を実施するPKKのキャンプが3箇所アフリーンに存在し、対トルコ武装闘争を目的としてそこに入った自爆予定者や武装した者が、このキャンプで訓練を受けていることが明らかとなっている。PKKは、ハタイ県アマノス山への入口となるアフリーンを経由してテロリスト、武器、弾薬をトルコに運び、この1年間で約200回、テロリストは銃撃戦、襲撃、活動目的でアフリーン経由でトルコに侵入していることが確認された。

■子供たちも、武装

テロ組織が武装させてものの10%は18才以下の子供だという。組織は、この地域で強制的に子供を家族から奪って武装させ、短期間の武装教育ののち、拠点や塹壕に送り込み、そこで見張りをさせているとの情報がある。子供を提供しない家族は圧力がかけられたり、罰せられたりしているという。


■トルコにとってのアフリーンの重要性

ヒッタイト、すなわち紀元前1,000年にまで遡る重要な歴史を内包するアフリーンは、非常に初期、エルサレムと同期時の637年にムスリムの統治下に入った。アフリーンは、オスマン帝国期にアフリーンは、キリセ県に属する郡であった。地図を見ると、アフリーンは、トルコ内に向かって伸びる羊の頭の様な形である。もし、アフリーン地域からテロリストが一掃されれば、トルコの南部国境付近約10,000㎢のエリアはトルコの影響下に入る。「ユーフラテスの盾」作戦実施エリア、そしてイドリブの後にアフリーンで行われる作戦により、東地中海に到達することを目標とするPKKの帯は、完全に遮断される。

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( 翻訳者:山根卓郎 )
( 記事ID:44194 )